韓国のデジタル教科書全面導入に関する意識調査報告書

2012年4月発行

eラーニング戦略研究所は、韓国の小学校、中学校、高等学校の教員 計99名を対象に、デジタル教科書の全面導入に関する意識調査を実施しました。

メリットは「いつでもどこでも」。一方で導入には慎重な声も

韓国のデジタル教科書は、単なる紙のデジタル化に留まらず、学習管理やテスト機能を備えた「総合的ツール」として開発されています。教員の半数近くが「場所・時間を問わない学習提供」を高く評価する一方、全面導入については賛成が4割、反対・態度保留がそれぞれ約3割と、現場の評価は二分されています。

生徒の反応は「カバンが軽くなった」。成績への影響は?

生徒たちからは「重い教材からの解放」という利便性が最も喜ばれているものの、現時点では成績の向上や教育効果に劇的な変化は見られないというシビアな実態も明らかとなりました。また、教員側からは「端末セッティングなどの事前準備」や「教員研修の必要性」が負担として挙げられており、現場への適応にはまだ時間がかかる様子が伺えます。

最大の壁は「故障」と「費用負担」

全面導入に向けた最大の課題は、端末の故障や費用負担の問題です(63.6%)。デジタル化を誰の予算で進めるのかという議論や、インフラ整備、最適な授業手法の開発など、国家レベルで解決すべき課題が山積しています。

デジタル教科書の全面導入における課題は?

本報告書でわかること(アンケート結果のポイント)

本報告書では、世界に先行してデジタル化を推し進める韓国の教育現場が、どのような葛藤を抱えながら「スマート教育」に向き合っているかを詳しく分析しています。

  • デジタル教科書に期待される「付加機能」ランキング
    学習管理、テスト機能、参考書。教員が本当に便利だと感じている機能とは?
  • 「教えにくい」と感じる42%の教員の本音
    端末セッティングの煩わしさや、紙の教科書への慣れが生む抵抗感の実態
  • 保護者が抱く「費用負担」への強い懸念
    教育熱心な韓国社会においても無視できない、デバイス導入コストの壁
  • 教科別の導入効果:社会・理科がリード
    デジタル資料や映像教材が、どの教科で最も学習効果を発揮するか

※全ページの報告書では、学年別(小学校・中学校・高校)のクロス集計や、デジタル教科書の使用経験による意識差も詳しくご覧いただけます。

アンケート調査概要

調査期間 2012年2月~3月
調査方法 Webアンケート方式
調査対象 韓国の小学校、中学校、高等学校の教員 計99名
年代別内訳 20代(16.2%)、30代(52.5%)、40代(31.3%)

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