全国3,000を超える病院で、130万人もの看護・医療従事者の学びを支える「学研ナーシングサポート」。新たに実装された「キャリアデザインシート作成機能」や、サービス継続率95%を支える“自ら学びたくなる仕組み”など、学びをキャリアにつなげ、医療の質向上を目指す取り組みが進んでいます。
インタビューでは、本サービスを展開する学研メディカルサポート様が貫く“教育支援への想い”と、その進化についてお聞きしました。

営業部 営業促進課 課長 小笠原昇平 様
導入前の課題
- 厚生労働省の紙様式「看護職のキャリアデザインシート」を電子化した「キャリアデザインシート作成機能」を実装したい
導入サービス
- KnowledgeDeliver、DKクラウド、
カスタマイズソリューション(キャリアシート機能/オリジナルデザイン受講者画面/外部動画配信サービス連携)
導入後の成果
- 「キャリアデザインシート作成機能」をLMSに実装
- 独自機能としてe-ラーニング受講履歴を自動反映(項目選択・PDF出力対応)
- 職員の学び・成長を可視化し、自律学習の促進やキャリア支援の質向上に寄与
- 導入病院数3,000件超・登録ユーザ130万人・サービス継続率95%という、医療現場の学びを支える大規模基盤を“自ら学びたくなる設計”で強化
- 「看護職の」から「病院全体で」使えるキャリア支援ツールへ向けた拡張
【目次】
15年継続利用も。3,000病院に選ばれる「学研ナーシングサポート」とは
「学研ナーシングサポート」とはどのようなサービスですか。
看護・医療従事者を対象としたe-ラーニングサービスです。経験年数やラダー(看護実践能力習熟段階)に合わせた幅広いコースが特長で、2026年度には1,130テーマを配信予定です。
今年で16年目を迎えるサービスですが、現在のご利用状況はいかがでしょうか。
全国で3,000を超える病院に導入され、利用登録者は約130万人です。50床以上の病院は全国に約8,000件ありますが、そのうち約3,000病院で導入されており、高いシェアになっています。サービス継続率も約95%と高水準です。嬉しいことに、サービス開始当初に導入いただいた「契約番号1番」の病院も、ずっと継続して使ってくださっているんです。

高評価の秘訣はどういった点にあるのでしょうか。
常に“最新の学び”をお届けしている点だと思います。大量のコンテンツのうち5~6割は毎年リニューアルしていますし、同じテーマでも必ず内容を刷新して提供しています。
医療の世界は日進月歩であり、「昨日の当たり前が明日の当たり前ではない」世界です。そうした現場ニーズに“何とか応えたい”という思いで内容を磨き続ける姿勢を、評価いただいているように感じます。
“学びをキャリアに変える”新提案 ――「キャリアデザインシート作成機能」
今回、新しく「キャリアデザインシート作成機能」を実装された背景をお聞かせください。
2024年の看護サミット(日本看護協会主催)で示された生涯学習の方向性と、厚生労働省が提示した「看護職のキャリアデザインシート」がきっかけです。病院だけでなく、訪問看護・介護施設など活躍の場が広がるなか、一人ひとりが自身の経験や学びを振り返り、これからを考えるための“支援ツール”が求められていました。
具体的にどんなことができますか。
厚労省の紙様式をLMS上に再現し、さらにe-ラーニングの受講履歴をシートに自動反映できるよう独自の拡張を行いました。載せたい受講履歴を選択してPDF出力もできるため、面談資料としてもそのまま使える実用的な設計です。年度末の振り返りでも、必要な学びを漏れなくキャリアに紐づけられる点が大きなメリットです。
異動やセカンドキャリアの場面でも、「何を学び、何ができるか」を可視化できます。看護職員の皆さんの自律的な学び、幅広いキャリア形成を後押しするツールとして活用いただいています。
開発時、弊社へどういったオーダーをいただきましたか。
厚労省様式の再現に加えて「e-ラーニング受講履歴の取り込み」を違和感なく統合することです。システムだからこそできる価値をどう付加するか、デジタル・ナレッジさんと一緒に工夫しました。
また、利用者の約6割を占めるスマホユーザーに向けて、UI最適化も徹底しました。何度も細かい調整をしていただき、満足のいく仕上がりになりました。

「看護職の」から「病院全体の」へ ―― キャリアデザインが拓く医療の質向上

今後はどういった取り組みを予定されていますか。
検査技師・リハビリスタッフなど、他職種にも対応できるよう準備を進めています。
看護職に限らず、病院で働くすべての方を対象にした“全体研修”の増加に伴い、
キャリアデザインシートについても「他職種でも使いたい」という声が増えています。
今後、“病院全体の研修・人材育成・キャリア形成支援の基盤”として活用いただくうえで、
とても意義あるアップデートになると考えています。
医療業界の課題に対して、どんな効果を期待できそうでしょうか。
学びやキャリアの見える化は成長実感を生み、能力向上や人材定着に寄与します。結果として医療の質向上、そして患者さんやご家族の安心にもつながることを期待しています。
自律学習のデザイン —— サービス継続率95%の秘訣
学研ナーシングサポートのサービス継続率95%は非常に高い数値ですが、秘訣はどこにあるのでしょうか。
コンテンツ拡充に加え、使いやすさを磨く「システム改修」を継続している点だと思います。新機能を毎年リリースし、管理者・受講者の双方にとって“使いやすく続けたくなる”体験を提供し、自律的な活用を支援しています。
直近のシステム改修にはどんなものがありますか。
主なものは以下の通りです。
AI検索:曖昧な入力でも関連講義をAIが提示
まなびセット:テーマ別に講座を束ね、自律的学びを支援
学研プリセット:学研推奨の研修セットをテンプレ化し、課題設定・運用負担を軽減
与えられる教育ではなく、“自ら学びたくなる仕掛け”で職員が学びやすく、病院は運用しやすい ―― この二軸が高い受講率を支えています。
営業現場でも「ここまでできるサービスは他にない」と言っていただくことが多いですね。今回の改修についても、早くお客様にご紹介したいと思っているところです。
営業×制作×開発で生まれる“現場発の進化” ―― 学研メディカルサポートのこれから
こうした強みの源泉はどこにありますか。
学研メディカルサポートは、医療現場の皆さまの声を起点にした取り組みを大切にしています。学研グループとしての「挑戦し続ける姿勢」を基に、営業が拾った課題やニーズを制作・開発と連携して形にしていく。この組織力は創業当初から変わらない強みです。
期待以上の価値をどう提供するか ―― その過程で時に意見がぶつかることもありますが、前向きで建設的な企業風土があり、その中から生まれたものには自信を持っています。
ありがとうございます。最後に今後の抱負をお聞かせください。
私たちは教育支援を通じて、世界の医療水準の向上と健康福祉への貢献を目指しています。学びがキャリアに、キャリアが医療現場の質向上に、そして患者さんの安心へとつながるよう、これからも一丸となって取り組んでいきたいと思います。
【デジタル・ナレッジからみた本事例のポイント】
これまで10年以上お取引をさせて頂いておりますが、毎年多くのチャレンジをされているお客様であり、私共としましても多くのご支援をさせて頂いておりますことを再確認し、より一層サービスの拡大のお手伝いができるよう、パートナーとしてご提案をさせて頂きたいと考えております。
《ソリューションパートナー事業部 担当》
ご利用いただいた製品・サービス
- DKクラウド
- カスタマイズソリューション
お客様のサイト
お客様情報
| 名称 | 株式会社学研メディカルサポート(Gakken Medical Support Co., Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 平成23年4月6日 |
| 本社所在地 | 東京都東京都品川区西五反田2-11-8 |
