学校法人 医学アカデミー(一般社団法人 薬学ゼミナール生涯学習センター)【インタビュー】
受講者が2年で倍増!オンライン教室で「個別指導を自動化」~予備校・資格認定制度におけるeラーニング活用~


「薬学ゼミナール」は、毎年約9,000名の薬剤師国家資格合格者のうち2,000人以上を輩出されている、歴史ある薬剤師国家試験対策予備校です。2018年春には薬剤師の生涯学習をサポートする「ラーニングトレイン」をサービスインされるなど、一人でも多くの意識高き薬剤師の育成に尽力されています。インタビューでは、受講者数が2年で倍増したオンライン教室における「個別指導の自動化」や、今後目指される「Evidence Based Education」についてもお聞きすることができました。

学校法人 医学アカデミー 薬学ゼミナール オンライン教室 教室長/講師/薬剤師 関城裕介様(左)学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部 企画制作部 企画制作課/薬剤師 小林真様(右)

学校法人 医学アカデミー 薬学ゼミナール オンライン教室 教室長/講師/薬剤師 関城裕介様(左)
学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部 企画制作部 企画制作課/薬剤師 小林真様(右)

国家試験対策予備校「薬ゼミオンライン教室」

お客様のニーズ

  • 全日制予備校と同じ教育をオンラインでも提供したい。
  • オンラインでの学びを補完すべく、受講生一人ひとりのオーダーメイドカリキュラムを実現したい。

導入前の課題

  • 個人個人に合った学習プランの提示を自動化したい。
  • コンテンツ配信におけるセキュリティ対策を図りたい。

導入後の成果

  • eラーニングシステム「KnowledgeDeliver」により、全日制と同じ講義・サービスをオンライン教室で実現。
  • システムのカスタマイズにより、テストで間違った項目に紐づいた動画教材が自動表示される「マイカリキュラム」を導入。
  • 映像配信サービス「Video+SS」により、コンテンツ配信におけるセキュリティ対策を実施。
  • 2016年度に約300名だった受講生が2018年度8月時点で約600名と2年で倍増。

薬剤師の生涯学習「ラーニングトレイン」

お客様のニーズ

  • 「認定薬剤師」の生涯研修プロバイダーとして実施している講座の申込から支払、eラーニング受講、単位管理までを統括する仕組みを作りたい。

導入前の課題

  • 手作業で行っている集合研修の申込管理・単位管理が大変なので何とかしたい。
  • 研修のeラーニング化と、集合研修とeラーニング講座の統合管理を実現したい。

導入後の成果

  • 集合研修・eラーニング講座の申込から支払、単位管理までを一元化した「ラーニングトレイン」を構築。
  • 集合研修の申込管理と単位管理の自動化により、大幅な効率化を実現。
  • 既存サービスとの連携により、今後受講者の拡大が見込まれる。

40年の実績を持つ「薬学ゼミナール」はどんな学校ですか?

学校法人 医学アカデミー様関城様:薬剤師の国家試験は年に1度行われますが、残念ながら不合格となってしまった学生さんなどを対象に、次の試験合格へと導く“薬剤師国家試験対策予備校”です。北海道から九州まで17教室、オンライン教室を入れると全18教室を展開しています。

このオンライン教室で弊社のeラーニングシステム(KnowledgeDeliver)を利用されているということですね。

関城様:はい、オンライン教室は「薬ゼミオンライン教室」という名称で2016年6月にスタートしました。以前は別のeラーニングシステムを使っていたのですが、その会社自体が急遽なくなってしまって。至急リプレイスをしないといけない状況のなか、短い納期で完全切替できるところを探していました。

弊社のシステムを採用された決め手は?

関城様:最後まで考えていたのが、パッケージでいくのか、それともフルスクラッチで作るのかということです。以前はフルスクラッチで一から全部組んでいましたが、その業者がダメになったとき、システムを引き継げず大きなリスクになると痛感しました。その点、デジタル・ナレッジさんはパッケージで幅広く展開されている評判を聞いており、安心感がありました。

実際に導入されてみていかがですか?

関城様:オンライン教室ではお試しキャンペーンを定期的に行っていますが、アクセスが集中するため、以前は頻繁にサーバーがダウンしていました。ですが、システム切替後は一度もありません。非常に安定していますし、キャンペーンを定期的に打っていく上でとても助かっています。

導入の際、とくに重視されたポイントは何でしたか?

関城様:なんといっても「マイカリキュラムシステム」ですね。受講者がテストを受けると、間違った項目に紐づいた動画教材が受講者側の画面に自動表示される仕組みです。薬ゼミの動画教材は1,000以上あり、すべてを見る時間はありません。どれを見れば一番効果的なのか?合格に近づけるのか? それがテストを受けるだけで自動的にわかります。

以前からあった仕組みですか?

関城様:いえ、以前はありませんでした。個人個人が自分の弱点を重点的に学ぶことができる、オーダーメイドカリキュラムを実現したいという思いで、リプレイスの際に強く要望させていただき、システムをカスタマイズしていただきました。「個別対応」というのが今後必要になってくるでしょうし、とくにeラーニングにおいてはこういった要素が重要だと考えました。

eラーニングシステムと併せて映像配信サービス(Video+SS)もご利用いただいています。

関城様:はい、高いセキュリティ機能と倍速再生機能がついたサービスですね。
小林様:倍速再生は意外と大事ですよね。少し早めの1.4倍あたりにしておいて流し聞きをし、重点的に聞きたいところだけ1.0倍に戻したり。
関城様:講師によって話すスピードが違いますから、自分に合ったスピードにできるのは便利ですね。

自分に合ったスピードで聞けるというのは先程おっしゃっていた「個別対応」に通じるものがありますね。ちなみに、オンライン教室の受講者数はどれ位いらっしゃるのでしょうか。

関城様:2016年度は約300名、2017年度は450名、2018年度は今の時点で約600名。おそらく今年度中に1,000名に達するのではないかと思います。
小林様:現役の薬学生も大学の授業と併用して受講されていますので、そういったお試し会員も含めると実際の利用者はもっと多いです。全国の現役6年生の数は約1万人ですが、その半分の5,000名程が薬ゼミオンライン教室を利用されているんですよ。

現役生の利用も多いとは意外です。

関城様:「絶対に国家試験に一発合格したい」「でも大学の授業だけでは不安」という現役生は少なくないんです。そういった方にも選んでいただいています。

右肩上がりで受講者を増やしている薬ゼミオンライン、その強みはどこにあるとお考えですか?

関城様:40年の実績を持つ全日制予備校である薬学ゼミナールとまったく同じ授業を、同じペースで勉強していくことができます。具体的には、全日制と同じ授業内容を撮影し、約2週間遅れでオンライン教室にも動画教材をアップしていきます。毎日のテスト、月1の月間テストも同様に実施しています。

先生からの直接指導やチューターとの面談など、リアルな教室ならではの教育サービスもありますよね。オンライン教室ではどうされていますか?

関城様:実際の教室では「テストでここ間違えちゃった!先生教えてください」と言えますが、オンライン教室ではそれができません。そこを先ほどお話しした「マイカリキュラムシステム」がサポートしています。間違った項目に関連した動画教材が自動で提示されることで、「ここを重点的に勉強し直すといいよ」という先生の役割を果たしているんです。
また、全日制で定期的に行っているガイダンスはすべて動画化し、オンライン教室でも提供しています。勉強方法がわからないという学生さんも多いので「効率的勉強法その1・その2」「暗記法」など。視聴率もいいんですよ。時々学生さんにアンケートを取ってニーズを把握しています。アンケートもeラーニングのシステムで実施しています。
もちろん、受講データも逐一チェックし、成績が伸び悩んでいたりログインしていない人には直接電話などで指導しています。一人ひとりにチューターがつき、合格をサポートするのは全日制もオンライン教室も同じです。

全日制と同じ教育をオンライン教室でも実現されているんですね。薬学ゼミナール全体として、eラーニングはどのように位置付けされていますか?

関城様:オンライン教室は全日制のコースに通えない方を対象としています。通えない理由は金銭的なもの、近くに教室がないなど様々ですが、実はメンタル面で通えないという子が増えているんです。また、先ほどお話しした現役生については、そもそも大学に通っているので全日制に通うという選択肢はありません。そういった様々な理由で薬ゼミの全日制に通えない子たちを、eラーニングを使って合格に導きたい。これがオンライン教室の理念です。ただ動画を配信するサービスではなく、あくまでも“合格してもらうための教室”としての意識を強く持っています。

そして、晴れて国家試験に合格し薬剤師となった暁には、「ラーニングトレイン」という生涯学習の場も提供されています。このお話を聞く前に、薬剤師を取り巻く近年の動向を教えていただけますか。

学校法人 医学アカデミー様小林様:薬剤師は一生ものの資格です。国家試験に合格した後は資格が無くなるということは基本的にはありません。しかしながら昨今、医学薬学に関わる人は生涯学び続けることが求められています。薬学の分野でも薬剤師の生涯学習の必要性が高まるなか、世の中に薬剤師をたくさん輩出している我々も責任を持ち、生涯にわたって薬剤師育成に取り組んでいくことになりました。

薬剤師の生涯学習にはなにか資格のようなものがあるのでしょうか。

小林様:「研修認定薬剤師」という制度があります。私たちは2010年に生涯研修プロバイダーとしての認定を取得し、集合研修を中心とした生涯学習講座を提供してきました。

研修認定薬剤師の集合研修は以前から実施されていたんですね。

小林様:はい、全国8拠点をLIVE配信でつなぎ、講義を行ってきました。ですが、いろいろな課題が見えてきまして、以前から薬ゼミオンライン教室でお世話になっていたデジタル・ナレッジさんに相談させて頂いたんです。

何について相談されたのですか?

小林様:もともと集合研修の申込管理はExcelを使って手作業で行っていましたが、受講者が増え回り切らなくなってしまったんです。また、研修が終わった後、単位としてシールを発行しますが、発行数を管理して認証機構に報告することが義務付けられています。この管理が結構大変で、なんとか自動化できないかと。申込管理と単位管理の自動化、研修のeラーニング化、集合研修とeラーニングの統合管理、これらをデジタル・ナレッジさんにお願いして実現していただいたのが「ラーニングトレイン」です。

「ラーニングトレイン」のスタートにより、薬学生の国家試験対策から薬剤師の生涯学習まで、トータルでサポートできる体制がいよいよ整ったということですね。最後に、今後の展望をお聞かせください。

関城様:理想のオンライン教室の形としては、AI家庭教師のようなものがいて「今日はここからここまで勉強しましょう」とか「テストで間違ったこの問題をもう一度やりましょう」など、合格に直結するアドバイスを自動的に与えてくれるようなものを思い描いています。
もちろん人による指導もありますが、その際も、目の前の学生がどうすれば合格に最短で近づけるか、そのデータを明確に持ち、エビデンスに基づいた教育を実施していくべきだと考えています。医療の世界では、EBM(Evidence Based Medicine)と呼ばれる「根拠に基づいた医療」が一般的な考え方となっていますが、教育の世界もEBE(Evidence Based Education)の考え方が広まりつつあります。全日制よりオンライン教室の方がデータを蓄積しやすい面もありますから、あらゆる受講データを活用して、EBEにつなげていきたいですね。

小林様:薬剤師国家試験には毎年約9,000名が合格しますが、そのうち薬ゼミの卒業生は2,000名を超えます。大学だと多くても400名くらいですから、毎年2,000名以上はかなりの割合です。そういった卒業生を中心に、“薬剤師になって終わり”ではなく“生涯にわたって学び続ける重要性”をこれからも発信し続けていきたいと思います。
具体的には、薬剤師向けに旬な話題や役に立つ情報をお届けする「ph-port」というコミュニティサイトを作っていまして、これを「ラーニングトレイン」とシングルサインオンできるようにしました。たくさんの薬剤師に「ph-port」を利用してもらいつつ、そこからラーニングトレインにつなぎ、一人でも多くの方に研修認定薬剤師を目指してもらうことが当面の目標です。

画面1

受講生一人ひとりに最適な受講プランを自動提示する「マイカリキュラム」
画面2

薬剤師のコミュニティサイト「ph-port」。この登録情報があれば「ラーニングトレイン」にもワンクリックでログインできる。



ご利用いただいた製品・サービス

お客様のサイト

http://www.yakuzemi.ac.jp/

お客様情報

法人名 学校法人 医学アカデミー
設立 1977年12月6日
所在地 東京都渋谷区渋谷2-12-15 日本薬学会 長井記念館ビル8F

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