教員のタブレット端末の教育利用に関する定点観測意識調査報告書<2012年>


2012年8月発行


1.調査概要

eラーニング戦略研究所は、全国の小・中・高校、大学教員計100名を対象に、タブレット端末の授業利用に関するアンケート調査を実施しました。(有効回答数100/2010年に実施した同アンケート調査の定点観測調査)

その結果、現在タブレット端末を授業で利用しているのは全体の11%に留まり、その導入ネックとしてコスト面での問題が大きいことが明らかとなりました。導入検討が可能な価格帯が前回調査時(2010年)と比べ下がっていることから、タブレット端末の普及によりさらなるコストダウンが期待されているものと推察されます。一方、タブレット端末に求める機能としては、より効果的な授業運営や生徒一人ひとりへの指導に役立つ「生徒の理解度を可視化する機能(※)」や、調べ学習に必須とされる「Webサイト閲覧機能」に依然として高いニーズがあることが明らかとなりました。

アンケートではその他にも、教員がタブレット端末に求める、より教育現場にフィットしたさまざまな機能や、多数の教員が感じている課題などが明らかになり、タブレット端末の授業利用に関する現状と今後の動向が注目される結果となっています。

(※)授業内容を理解した時に押すボタン、理解できなかった時に押すボタンの2つがあり、生徒が都度ボタンを押すことで理解度を示し、その結果がリアルタイムで教員の端末に表示されるようなもの。


設問3-1. タブレット端末の導入を考えた場合、ネックになることは?


設問6-1. タブレット端末の授業利用時に次の機能は必要or必要でない?


2.回答者属性

アンケート調査概要

調査期間 2012年7月18日(水)~7月20日(金)
調査方法 Webアンケート方式
調査対象 全国の小学校、中学校、高校、大学の教員計100名
性別内訳 男性(86%)、女性(14%)
年代別内訳 22~29歳(7%)、30~39歳(28%) 、40~49歳(27%)、50~59歳(32%)、60~69歳(6%)
職業別 小学校教員(33%)、中・高校教員(33%)、大学教員(34%)

性別内訳

アンケート回答者属性


年代別内訳

アンケート回答者属性


職業別

アンケート回答者属性


都道府県別

アンケート回答者属性

3.まとめ

社会・経済や子どもをとりまく環境の目まぐるしい変化に伴い、学校・教育関係者による新しい教育スタイル構築の模索が進む中、タブレット端末の教育活用にも注目が集まりつつあります。今回は、全国の小・中・高校、大学教員計100名を対象に、タブレット端末の授業利用に関するアンケート調査を実施しました。(2010年に実施した同アンケート調査の定点観測調査)

その結果、現在タブレット端末を授業利用しているのは全体の11%に留まり、その導入ネックとしてコスト面での問題が依然として大きいことが明らかとなりました(89%が導入ネックは「費用」と回答)。導入検討が可能な価格帯が前回調査時(2010年)と比べ下がっていることから、タブレット端末の普及によりさらなるコストダウンが期待されているものと推察されます。

一方、タブレット端末に求める機能としては、より効果的な授業運営や生徒一人ひとりへの指導に役立つ「生徒の理解度を可視化する機能(※)」や、調べ学習に必須とされる「Webサイト閲覧機能」に依然として高いニーズがあることが明らかとなりました。その他にも、生徒同士が互いの画面を見たりスクリーンへ投影させるなどして考えを共有できる「画面共有機能」、サイトの閲覧制限や不必要な作業を禁止する「ロック・制限機能」、理解度を確認できる「テスト・クイズ機能」、習熟度に応じ課題提案や問題配布が可能な「生徒に応じた学習提供機能」などさまざまな機能が挙げられ、より教育現場にフィットした便利な機能が求められていることが伺えます。

コストダウンや更なる機能の充実、教材やソフト開発、環境整備など、タブレット端末の授業利用に関するさまざまな課題が明らかとなった今回のアンケート。中でも、「導入しても使いこなせない教員が多いのでは」など、タブレット端末の効果的な使い方がわからないことが大きな課題と認識する教員が多数いることがわかりました。今後は、具体的な授業モデルや効果実証データなどが提示されることで利用拡大につながる可能性も考えられます。

タブレット端末の授業利用はまだ始まったばかりであり、限られた予算の中、教育機関ごとに効果的な導入形態や利用スタイルを模索している段階と言えます。これまでの教育では実現できなかったことをタブレット端末やIT技術を活用することで実現し、教育効果をさらに高めることができるのではないか――アンケートからは教員が前向きな期待を持っている表れも読み取れます。今後の動向に注目したいところです。

(※)授業内容を理解した時に押すボタン、理解できなかった時に押すボタンの2つがあり、生徒が都度ボタンを押すことで理解度を示し、その結果がリアルタイムで教員の端末に表示されるようなもの。


4.アンケート結果にみるポイント

小・中・高校、大学におけるタブレット端末の授業利用度は11%
最大の導入ネックは「費用」、9割以上が「2万円未満なら導入検討が可能」

タブレット端末の授業利用の現状について調べたところ、小・中・高校、大学の教員の11%が「利用している」と回答した。
タブレット端末は主に、写真や資料の閲覧、専門教育における具体的事例の紹介、体育やクラブ活動における動作の説明などに利用されており、タブレット端末の利点(持ち運びしやすい、写真・図の閲覧・拡大が容易にできる等)を生かし、スポット的に利活用されているものと見られる。

次に、タブレット端末導入時にネックになり得る要因を尋ねた結果(複数回答可)、89%が「費用」、62%が「数年で古くなり継続利用が難しい」、55%が「教材・資料の版権」と回答した。前回調査時(2010年)と比較すると、「数年で古くなり継続利用が難しい」のポイントがやや上昇している。

導入検討が可能な価格帯としては、92%が「2万円未満」と回答した(1万円未満(62.3%)、2万円未満(30.2%))。前回調査時に比べ「2万円未満」のポイントが上がり、「2万円以上」のポイントが下がった。

タブレット端末導入を想定した場合の規模としては、1クラス分(42%)、1学年分(32%)、全校生徒分(24%)とバラつきが見られた。小学校教員は「1学年分」と回答した人が多く台数としては「100台未満」、中・高校教員は「1クラス分」と回答した人が多く台数としては「30~50台未満」がボリュームゾーンだった。大学教員は回答に幅があり、「1000台以上」と答えた人も23.5%に上った。

以上の結果から、タブレット端末の授業利用はまだ限定的であり、その導入ネックとして「費用」の問題が大きいことが浮き彫りとなった。導入時だけでなく、導入後のメンテナンスや老朽化によるコストの問題等が依然として大きな導入ネックとなっているようだ。導入ネックは前回調査時(2010年)と比べて大きな変化はなく、タブレット端末の導入に踏み切れない要因が解消されないまま時間が経過しているものと見られる。 また、導入検討が可能な価格帯が以前より下がっており、タブレット端末の普及によりさらなるコストダウンが期待されているものと推察される。


タブレット端末に求める機能
「生徒の理解度を可視化する機能」「Webサイトの閲覧機能」が高い支持を獲得

次に、タブレット端末を授業利用する際のさまざまな機能について必要か必要でないかを尋ねたところ、「生徒の理解度を可視化する機能(※)」を必要と答えた教員が80%となり高い支持を集めた。その理由は、個別指導に活かせる(小学校教員)、自分と周りの理解度がわかり競争意識を持たせられる(小学校教員)、クリッカーのような機能があれば嬉しい(大学教員)、教育の効果がわかる(大学教員)、現在試験等でしか理解度がわからず苦労しているため(大学教員)などとなった。

次に人気が高かったのは「Webサイトの閲覧機能」で、75%の教員が必要と答えた。理由は、調べ学習や教育動画の視聴に有効(小・中・高校教員)、情報収集力を身につけられる(小学校教員)、オンライン化しないと意味がない(中・高校教員)、自ら調べ学習することに重点を置いているから(大学教員)などとなった。

一方、「チャット機能」については、トラブルのもと(小学校教員)、発言・発表は声に出して直接行うべき(小・中・高校教員)、勉強に集中できなくなる(中・高校・大学教員)、チャット機能を使う授業内容ではない(大学教員)といった理由で必要ないと答える教員が67%に上った。

また、「インターネットを経由して出席をとる機能」については、必要(38%)、どちらともいえない(29%)、必要ではない(33%)と意見が分かれた。小・中・高校教員は「どちらともいえない」が多く、大学教員は「まあ必要」が最多だった。それぞれの理由は、生徒の顔を見て出席をとりたい(必要ないと回答/中・高校教員)、必要性を感じない(どちらともいえないと回答/小・中・高校教員)、集計が簡単で効率的(必要と回答/大学教員)などとなった。同機能については、生徒の年齢や学校の方針、教員の考え方などによって必要性が変わるものと考えられる。

以上の結果から、前回調査と同様、より効果的な授業運営や生徒一人ひとりへの指導に役立つ理解度の可視化や、調べ学習に必須とされるWebサイト閲覧機能に依然として高いニーズがあることが明らかになった。とくにサイト閲覧に関しては、必要と答えた教員の属性(教育機関)に差異が見られないことから、子供の年齢に関わらずその需要が高く、今後教育用の動画コンテンツの増加などに伴い、ますますその必要性が高まることも予想される。

(※)授業内容を理解した時に押すボタン、理解できなかった時に押すボタンの2つがあり、生徒が都度ボタンを押すことで理解度を示し、その結果がリアルタイムで教員の端末に表示されるようなもの。


「画面共有機能」「ロック・制限機能」 「テスト・クイズ機能」「生徒に応じた学習提供機能」など
教育現場にフィットした+αの機能に期待感

アンケートではさらに、タブレット端末に求めるその他の機能を自由回答で尋ねた。
小・中・高校教員からは、生徒同士が互いの画面を見たりスクリーンへ投影させるなどして考えを共有できる「画面共有機能」、サイトの閲覧制限や不必要な作業を禁止する「ロック・制限機能」などが挙がった。その他、理解度を確認できる「テスト・クイズ機能」や、習熟度に応じ課題提案や問題配布が可能な「生徒に応じた学習提供機能」などを挙げる教員もいた。

子どもの年齢が上がるに伴い、教員から資料を一斉送信したり生徒からレポートの提出が可能な「配布・提出機能」や、教員PCと対話ができたり挙手しなくても疑問点をアップできる「質問機能」などの需要も高まる傾向にある。大学教員からはその他にも、授業中にクイズを出してリアルタイムで集計できる「集計機能」などさまざまな機能が挙げられた。

以上の結果から、教員はより教育現場にフィットした便利な機能を求めていることがわかる。同時に、現在タブレット端末を利用していない教員も、それぞれが授業での利用イメージをある程度具体的に持っていることも伺い知れる。これまでの教育では実現できなかったことをタブレット端末やIT技術を活用することで実現し、教育効果をさらに高めることができるのではないか――教員が前向きな期待を持っている表れとも考えられる。


今後の課題は「タブレット端末の活用手法の確立」や「教育効果の実証」
具体的な授業モデルや効果実証が利用拡大に必要不可欠か

最後にタブレット端末の授業利用について、今後の課題や期待することを尋ねた。
小・中・高校、大学教員すべてに共通して見られたのは、「タブレット使用授業例の提供」「実験校の協力によるデータ収集・解析」「柔軟かつ安全な運用、ルールの明確化」など、タブレット端末の活用手法の確立や教育効果の実証を求める声だった。「導入しても使いこなせない教員が多いのでは」など、タブレット端末の効果的な使い方がわからないことが大きな課題と認識されているようだ。

その他、小学校教員からは「環境整備」や「価格」、子どもでも使いやすい「操作性」を求める声が挙がった。中・高校教員からは、教科書との連動やタブレット本体の機能安定など、「教材・ソフト・機能の充実」が求める声が見られた。大学教員からは、「破損・紛失時の対応」や「教材開発の負担」などを不安視する声が挙げられた。

「端末での授業では生徒の理解が浅くなる」「バーチャルよりまずは直接体験だと思う」など、タブレット端末の授業利用に否定的な声も聞かれた反面、「一人一台あればいろいろな場面で活用できる」「現在のタブレット端末は発展途上だが今後の利用拡大には期待している」といった意見も見られた。

以上の結果から、多数の教員が“タブレット端末をどう使えば効果的なのか” “自分にも使いこなせるか”を心配しており、タブレット端末の効果的な使い方がわからないことが大きな課題と認識されていることが浮き彫りとなった。アンケート回答でも指摘された通り、具体的な授業モデルや効果実証データの提示などが今後の利用拡大には必要不可欠と言えそうだ。それと同時に、教育現場にフィットした機能や価格、教材やソフト開発など、タブレット端末側の充実も求められている。タブレット端末の授業利用はまだ始まったばかりであり、限られた予算の中、教育機関ごとに効果的な導入形態や利用スタイルを模索している段階と言えよう。


5.アンケート調査結果

GTグラフ


設問. 1 あなたの学校では授業でタブレット端末を利用していますか?(お答えは1つ)


N=100

考察
肯定的意見が4割超と多数を占めるものの、否定的意見が3割超、態度保留も3割近く
・教育現場におけるデジタル教科書の評価・価値が定まっていない表れか。


設問. 2-1 デジタル教科書の教育現場におけるメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


N=118

考察
・最大のメリットは、「場所・時間を問わず学習提供が可能」48.5%
・「より効率的な授業運営が可能」「インタラクティブ教材を使用できる」も大きなメリット。


設問. 2-2 デジタル教科書の教育現場におけるデメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


N=99

(※)その他
・書いて、整理して、考える機会が奪われて思考の時間が少なくなる
・PCでいろんな操作ができるので、授業への集中度が落ちる恐れがある
・紛失の恐れがあり、値段も高い ・初期導入時、税金が多く浪費される
・継続的な最新機器の普及が難しい
・デジタル教科書を使えるPCなどの機器が足りない
・視力低下 ・学生たちの資料と同じ内容であれば、肯定的な効果が落ちる

考察
・主なデメリットは、「導入・システム管理の手間」「著作権の問題」など。
・回答者の3人に1人がデジタル教科書を導入しても教育効果を高められないと考えている。


設問. 3 デジタル教科書の付加機能のうち、便利だと思うのは次のうちどれですか?(複数回答可)


N=99

(※)その他
・画像資料提供

考察
・もっとも便利な付加機能は「学習管理機能」46.5%
テストや参考書、問題集、辞書機能を内蔵できる点も高評価


設問. 4 デジタル教科書を利用した授業は、紙の教科書を利用した授業に比べ教えやすいですか?


N=99

考察
・「とても教えやすい」「まあ教えやすい」が 38.3%、 「どちらともいえない」が 42.4%。


設問. 4-1 設問4で「教えにくい」「どちらかと言えば教えにくい」「どちらとも言えない」と回答した方にお聞きします。その理由をお答えください。(複数回答可)


N=61

(※)その他
・子供たちがデジタル機器にどの位慣れているのかに応じて変わる
・媒体のみが変わっただけで、それ以上でもそれ以下でもない
・しっかりした学習になるとは思わない
・学生たちの集中力が落ちる
・学生とのコミュニケーションが少なくなる
・子供たちの実際の操作や活動が最善

考察
・教えにくいと感じる理由は「事前準備が必要だから」「紙の教科書の方が慣れているから」
不安定な動作やコンテンツ不足など、デジタル教科書そのものの問題点を指摘する声も


設問. 5-1 デジタル教科書を利用した学習について、生徒の反応を教えてください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・教科書と同じで飽きる

考察
・生徒の反応でもっとも多いのは「重い教材の持ち運びから解放された」53.5%
・実際の使いこなし方については生徒によってバラつきがあり、その反応や教育効果もまちまちか。


設問. 5-2 デジタル教科書を利用した学習について、保護者の方の反応を教えてください。(複数回答可)


N=99

考察
・保護者の反応でもっとも多いのは「故障や費用負担の懸念」「保護者自身が操作に慣れない」
・保護者から「紙の教科書の方がいい」と言われた教員も42.4%。


設問. 6 デジタル教科書を利用した授業で1番効果が高いと思う教科をお答えください。


N=99

(※)その他
・日本語

考察
・社会や理科など、映像教材やデジタル資料を効果的に活用しやすい教科を挙げる教員が多い。


設問. 7 教育ニーズの多様化や新たな「学習弱者」の発生など、現在の韓国の教育が抱える課題を解決するひとつの手段として、デジタル教科書の全面導入は有効だと考えますか?


N=99

考察
・「有効である」「どちらかと言えば有効である」34.3%に対し、
「有効ではない」「どちらかと言えば有効ではない」42.4%が上回った。


設問. 8 デジタル教科書の全面導入に向けてあなたが期待することをお答えください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・教科書と同じで飽きる

考察
過半数が「先進技術を取り入れたスマート教育の強化」と回答
「教育格差の是正」「効率的な授業運営」なども期待されている。


設問. 9 デジタル教科書の全面導入における課題をお答えください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・デジタル化することが必ずしも良いこととは思わない

考察
最大の課題は「故障や費用負担の問題」63.6%
「学習環境・インフラの整備」「デジタル教科書を使った最適な授業手法の開発」「教員の研修」といったさまざまな課題も浮き彫りに。


GT表


設問. 1 韓国では2014年から小・中学校で、2015年から高校でもデジタル教科書が全面的に導入される予定ですが、それについてのあなたのお気持ちをお答えください。


N=99

考察
肯定的意見が4割超と多数を占めるものの、否定的意見が3割超、態度保留も3割近く
・教育現場におけるデジタル教科書の評価・価値が定まっていない表れか。


設問. 2-1 デジタル教科書の教育現場におけるメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


N=118

考察
・最大のメリットは、「場所・時間を問わず学習提供が可能」48.5%
・「より効率的な授業運営が可能」「インタラクティブ教材を使用できる」も大きなメリット。


設問. 2-2 デジタル教科書の教育現場におけるデメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


N=99

(※)その他
・書いて、整理して、考える機会が奪われて思考の時間が少なくなる
・PCでいろんな操作ができるので、授業への集中度が落ちる恐れがある
・紛失の恐れがあり、値段も高い ・初期導入時、税金が多く浪費される
・継続的な最新機器の普及が難しい
・デジタル教科書を使えるPCなどの機器が足りない
・視力低下 ・学生たちの資料と同じ内容であれば、肯定的な効果が落ちる

考察
・主なデメリットは、「導入・システム管理の手間」「著作権の問題」など。
・回答者の3人に1人がデジタル教科書を導入しても教育効果を高められないと考えている。


設問. 3 デジタル教科書の付加機能のうち、便利だと思うのは次のうちどれですか?(複数回答可)


N=99

(※)その他
・画像資料提供

考察
・もっとも便利な付加機能は「学習管理機能」46.5%
テストや参考書、問題集、辞書機能を内蔵できる点も高評価


設問. 4 デジタル教科書を利用した授業は、紙の教科書を利用した授業に比べ教えやすいですか?


N=99

考察
・「とても教えやすい」「まあ教えやすい」が 38.3%、 「どちらともいえない」が 42.4%。


設問. 4-1 設問4で「教えにくい」「どちらかと言えば教えにくい」「どちらとも言えない」と回答した方にお聞きします。その理由をお答えください。(複数回答可)


N=61

(※)その他
・子供たちがデジタル機器にどの位慣れているのかに応じて変わる
・媒体のみが変わっただけで、それ以上でもそれ以下でもない
・しっかりした学習になるとは思わない
・学生たちの集中力が落ちる
・学生とのコミュニケーションが少なくなる
・子供たちの実際の操作や活動が最善

考察
・教えにくいと感じる理由は「事前準備が必要だから」「紙の教科書の方が慣れているから」
不安定な動作やコンテンツ不足など、デジタル教科書そのものの問題点を指摘する声も


設問. 5-1 デジタル教科書を利用した学習について、生徒の反応を教えてください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・教科書と同じで飽きる

考察
・生徒の反応でもっとも多いのは「重い教材の持ち運びから解放された」53.5%
・実際の使いこなし方については生徒によってバラつきがあり、その反応や教育効果もまちまちか。


設問. 5-2 デジタル教科書を利用した学習について、保護者の方の反応を教えてください。(複数回答可)


N=99

考察
・保護者の反応でもっとも多いのは「故障や費用負担の懸念」「保護者自身が操作に慣れない」
・保護者から「紙の教科書の方がいい」と言われた教員も42.4%。


設問. 6 デジタル教科書を利用した授業で1番効果が高いと思う教科をお答えください。


N=99

(※)その他
・日本語

考察
・社会や理科など、映像教材やデジタル資料を効果的に活用しやすい教科を挙げる教員が多い。


設問. 7 教育ニーズの多様化や新たな「学習弱者」の発生など、現在の韓国の教育が抱える課題を解決するひとつの手段として、デジタル教科書の全面導入は有効だと考えますか?


N=99

考察
・「有効である」「どちらかと言えば有効である」34.3%に対し、
「有効ではない」「どちらかと言えば有効ではない」42.4%が上回った。


設問. 8 デジタル教科書の全面導入に向けてあなたが期待することをお答えください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・教科書と同じで飽きる

考察
過半数が「先進技術を取り入れたスマート教育の強化」と回答
「教育格差の是正」「効率的な授業運営」なども期待されている。


設問. 9 デジタル教科書の全面導入における課題をお答えください。(複数回答可)


N=99

(※)その他
・デジタル化することが必ずしも良いこととは思わない

考察
最大の課題は「故障や費用負担の問題」63.6%
「学習環境・インフラの整備」「デジタル教科書を使った最適な授業手法の開発」「教員の研修」といったさまざまな課題も浮き彫りに。


クロス表


設問. 1 韓国では2014年から小・中学校で、2015年から高校でもデジタル教科書が全面的に導入される予定ですが、それについてのあなたのお気持ちをお答えください。


性別×年代

考察
・デジタル教科書の全面導入賛成派は、女性に比べ男性の方がやや多い。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・デジタル教科書の全面導入に対する賛否は、デジタル教科書の使用有無や所属する教育機関による差異はない。


設問. 2-1 デジタル教科書の教育現場におけるメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


性別×年代

考察
・男女共に「場所・時間を問わず学習提供が可能」を最大のメリットに挙げる人が多い


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・小・中・高校教員共に「場所・時間を問わず学習提供が可能」が多い
・デジタル教科書の使用経験有りの小学校教員は「教員支援ツールの充実」「インタラクティブ教材が使用できる」が最多
・デジタル教科書の使用経験有りの中学校教員は「教えやすくより効率的な授業運営が可能」が最多


設問. 2-2 デジタル教科書の教育現場におけるデメリットはどのような点だと思いますか?(複数回答可)


性別×年代

考察
・男性は著作権の問題を最大のデメリットに挙げる人が多い。
・女性は導入やシステム管理の手間を問題視する人が多い。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
小学校教員の42.4%が「教育効果が高くない」と回答
・中・高校教員は「導入・システム管理に手間がかかる」「著作権の問題がクリアできていない」と回答。


設問. 3 デジタル教科書の付加機能のうち、便利だと思うのは次のうちどれですか?(複数回答可)


性別×年代

考察
・性別・年代問わずもっとも便利な機能は「学習管理機能」
・「参考書、問題集、辞書」「評価用テスト」「教員支援機能」も高評価。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・小学校教員は「学習管理機能」が最多。
・中学校教員は「評価用テスト」「参考書、問題集、辞書」機能が多い。
・高校教員は「学習管理機能」「参考書、問題集、辞書」機能が多い。


設問. 4 デジタル教科書を利用した授業は、紙の教科書を利用した授業に比べ教えやすいですか?


性別×年代

考察
・男性は「まあ教えやすい」「どちらともいえない」が多い。
・女性は年代別問わず「どちらともいえない」が多い。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・デジタル教科書の使用経験がある教員は「まあ教えやすい」、ない人は「どちらともいえない」を選択している人が多い


設問. 4-1 設問4で「教えにくい」「どちらかと言えば教えにくい」「どちらとも言えない」と回答した方にお聞きします。その理由をお答えください。(複数回答可)


性別×年代

考察
・男女共に「セッティングなど事前準備が必要」がもっとも多い


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・デジタル教科書の使用経験がある教員は「セッティングなど事前準備が必要」「教員側の研修が必要」「動作が不安定」などと回答
・デジタル教科書の使用経験がない教員は「紙の教科書の方が慣れている」と回答


設問. 5-1 デジタル教科書を利用した学習について、生徒の反応を教えてください。(複数回答可)


性別×年代

考察
・生徒の反応1位は「重い教材の持ち運びから解放された」。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
小・中・高校共に「重い教材の持ち運びから解放された」」がもっとも多い
小・中学校では、生徒が操作になれておらず、「生徒によって使いこなし方にバラつきがある」様子も
成績の向上や教育効果の変化は見られない


設問. 5-2 デジタル教科書を利用した学習について、保護者の方の反応を教えてください。(複数回答可)


性別×年代

考察
・保護者の反応1位は、「故障や費用負担の懸念」。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
小・中学校教員は保護者の「故障や費用負担の懸念」をもっとも感じている
・高校教員は保護者から「紙の教科書の方がいいと言われた」率がもっとも高い。


設問. 6 デジタル教科書を利用した授業で1番効果が高いと思う教科をお答えください。


性別×年代

考察
・性別・年代問わず「社会」「理化」が最多。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・小・中学校教員は「社会」「理化」が最多。
・高校教員は「社会」「理化」のほか「英語」と答える人も多い。


設問. 7 教育ニーズの多様化や新たな「学習弱者」の発生など、現在の韓国の教育が抱える課題を解決するひとつの手段として、デジタル教科書の全面導入は有効だと考えますか?


性別×年代

考察
・男女共に「どちらかと言えば有効」とする意見が多い。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・小学校教員は「どちらともいえない」のが多い。
・中・高校教員は「どちらかと言えば有効」が多い。


設問. 8 デジタル教科書の全面導入に向けてあなたが期待することをお答えください。(複数回答可)


性別×年代

考察
・性別・年代問わず「スマート教育の強化」の回答者が多数。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
小・中・高校問わず「スマート教育の強化」が最多
・スマート教育に対する意識が高いことがわかる。
・高校教員は「教育格差の是正」「効率的な授業運営」のポイントも高い。


設問. 9 デジタル教科書の全面導入における課題をお答えください。(複数回答可)


性別×年代

考察
・男女共に「故障や費用負担問題」「学習環境・インフラ整備」を課題と考える人が多い。
・20代女性教員の8割超が「デジタル教科書を使った最適な授業手法」を模索している。


職業×デジタル教科書の使用経験有無

考察
・デジタル教科書を使用したことのある人に限定した場合、小学校教員は「学習環境・インフラの整備」、中学教員は「教員の研修」、高校教員は「デジタル教科書を使った最適な授業手法の開発」を挙げる人が多い。



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