【インタビュー】順天堂大学医学部付属浦安病院
「従業員が研修に参加できない」「従業員のニーズを把握したい」約2,000名の研修の課題をクリアした“双方向的eラーニング”


の度新しくeラーニングシステムを導入された順天堂大学医学部附属浦安病院様。その目的は、“時間と場所を限定しない受講環境の提供”、そして“従業員のニーズを把握するための双方向的な取り組み”にありました。アジア大学ランキングにおいて国内TOP20 に3年連続ランクインされるなど(※1)国際的評価も高い順天堂大学の医学部附属病院として、教育に力を入れる同院における最新の取り組みをインタビューしました。

【写真】:松井 智弘様 増田 正人様

順天堂大学医学部附属浦安病院

職員課

係長 松井 智弘様(左)

   増田 正人様(右)

こちらの病院ではどのような研修を実施されていますか?

医療分野における知識や技能習得を目的とした専門的な研修のほか、病院の運営や管理、将来計画などに関する情報を公開し共有するための研修、社会人として身につけるべき一般教養に関する研修など、じつに多種多様な研修を実施しています。

今回、eラーニングシステムを導入されることになった背景についてお聞かせください。

当院は従業員数が多く勤務体制も24時間体制で複雑多種のため、すべての従業員が同じ場所に集まり研修に参加することが難しい状況でした。研修に出席できなかった従業員のために講演をビデオ撮影してDVD化したものを貸出していましたが、従業員全員が一人一台のPCを持っているわけではなく、個別受講できる環境自体が整っていませんでした。そこで“個人個人がいつでもどこでも受講できる環境”の構築が急務となっていました。

eラーニングに着目されたのはなぜですか?

eラーニング導入の最大の動機となったのは、個人のスマートフォンもしくはタブレット端末でコンテンツを閲覧できるという点です。研修に参加できなかった人が後日自分のスマートフォンで好きなときにeラーニング上の講演を見ることができれば、受講率を確実に上げることができると考えました。

弊社のeラーニングシステムを採用された理由をお聞かせください。

数社のeラーニングシステムを検討しましたが、当院のニーズをカバーする製品は多額の費用が発生する上、実際には不要な機能も多く付与されており、なかなか導入に踏み切れない状況でした。そんななか、デジタル・ナレッジの『KnowledgeDeliver』は、当院のニーズに合わせたカスタマイズが可能で刻々と変わる状況に応じて適切な環境作りができること、サポート体制が万全で長期にわたる利用を想定でき、費用対効果が十分に認められることが決め手となりました。

機能面でとくに重視されたポイントは?

教材作成を円滑に行えないとユーザーの離脱につながります。そのため、eラーニングに適した教材作成が可能かどうか、それから受講管理のし易さをチェックさせていただきました。

受講管理機能を重視されたのはなぜですか?

受講環境の提供だけに留まらず、受講状況を分析することで職員の潜在的なニーズを把握し、より効果的な研修の提供へつなげたいという意図があったからです。

受講状況や学習履歴の分析については、たとえばどのような情報を使ってどんな分析を行っていきたいとお考えですか?

どの職種の従業員がどの日時のどの研修に多く参加したか、あるいは少なかったか、少なかった場合はなぜその職種が出席できなかったのかといった分析を行うことで、職種別に参加しやすい曜日や時間を導き出すことができるのではと考えています。さらに、出席率の高い研修や講演内容を分析することで、職種毎に必要とされている研修のニーズを探りたいと考えています。よりニーズの高い魅力的な講習を開催することができれば、結果として受講率を上げることにもつながります。

『KnowledgeDeliver』にはアンケート機能も搭載されていますので、今後は受講者アンケートも活用しながら従業員のニーズを的確につかんでいきたいと考えています。研修の提供だけに留まらない、受け手と意思疎通が可能な“双方向的な取り組み”へシフトできたこともeラーニング導入による大きなメリットです。

本格的な運用スタートを前にどのような効果を見込まれていますか?

まずは、本システムの普及と定着により、法令で定められた重要な研修――「院内感染対策勉強会」や「医療安全講習会」「個人情報保護講演会」「リスクマネジメント講演会」などの全従業員を対象としたもの――の受講率100%を目指します。

順天堂大学医学部附属浦安病院におけるeラーニングの位置付けや今後の展望についてお聞かせください。

eラーニングの展開により、文字だけでなく映像や音声を交えた情報の共有が可能となり、発信者の意図する情報伝達が出来やすくなると思います。さらに、従業員一人ひとりに直接情報伝達が可能なシステムが整ったことで、院内の情報共有のスピードアップ・拡大強化にもつながりました。

今後は、医療現場で役に立つ知識や技術、運営方針については勿論のこと、各セクションの情報発信にも積極的に活用し、従業員1人1人が教える、もしくは教えられる立場であることを自覚し、多角的な視野で行動できる洗練された人材の育成に役立てたいと考えています。

今後の課題やチャレンジしたい分野などがあればぜひお聞かせください。

医療の世界には資格や技能認定について大変細かい規定が設けられており、医師、看護師、医療従事者、事務職員にいたるまで、保有する資格によって行うことのできる処置や業務が異なってきます。そのため、誰がどんな資格を持っているか、どんな認定を受けているかを把握することは大変重要な意味を持ちます。

当院でも、従業員の資格調査に関する取り組みを強化しておりますが、たとえば部署内では把握していても他の部署には周知徹底されていないケースや、順天堂大学系列の病院間での異動が多いためにリアルタイムで情報を追いづらいという問題があります。今後は各部署で管理しているデータを一元化して業務や教育に活用する取り組みや、将来的には学内各拠点での情報や学習履歴の共有なども視野に入れていきたいですね。

(※1)イギリスの高等教育情報誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(The Times Higher Education)」が発表した「アジア大学ランキング2015」にて、順天堂大学は75位、国内大学では14位となり、発表が開始された2013年から3年連続して上位にランクインを果たした。アジアTOP100にランクインする日本の大学の数が減少するなか(2013年:22校、2014年:20校、2015年:19校)、3年連続してランクインした私立大学は慶應義塾大学、早稲田大学、そして順天堂大学のみ。なお、このランキングは世界大学ランキングと同じ評価基準に基づき①教育、②国際性、③産学連携収入、④研究、⑤論文引用の5項目のポイントによりランクづけされている。


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お客様情報

名称 順天堂大学医学部附属浦安病院
設立 1984年(昭和59年)5月15日
所在地 千葉県浦安市富岡2丁目1番1号
病床数 一般656/13病棟

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