いかにして研修体系の構築をするか、より実効性を高めるか。教育ビッグデータで実現する企業研修の世界観を紹介します。
研修コースの投資対効果がわかる
ROI 把握/ROI の高いコース設計
今までは、研修コースの中長期でのROI を計測するのは困難でした。営業成績や昇進履歴、人事評価などの結果情報と研修コース受講履歴に対して、各種分析技術を活用することで、その相関により研修コースのROIを多面的に評価することが可能になりつつあります。アメリカの先行事例では、研修コースとPOS による営業成績の相関を評価した事例も出てきています。
また、ROI を改善するための受講履歴や行動履歴からみたアドバイス(例:「このコースでROI が高い履歴からみると、このセッションに力を入れるべき」等)を実現した世界観が見えてくるでしょう。
*ROI=Return on investment 投資利益率・投資対効果
*POS=Point of sale 販売時点情報管理
研修成果に対する多面的評価が可能に
パフォーマンス評価
結果情報を、研修コースだけではなく、知識を測定するテスト群や、緻密なアンケートや、各種診断と共に分析することで、個々人のパフォーマンスを高めるために、いま補うべきスキルを明示したり、パフォーマンス向上のための有意なアドバイスを提示したりしている世界観が見えてくるでしょう。
適切な研修を適切な受講者に届けられる
レコメンド
受講者の履歴を分析した結果を元に、次に履修するべき研修コースを提示したり、履修についてのアドバイスすることができます。これにより、年次や階層、部門だけではなく、該当コースを適切な受講者に提供することができます。
知っておきたい!パフォーマンス評価
すべての学習活動のうち、業務実績に大きく影響を与える活動を導き出すことができます。この学習活動を推進することで、組織全体のパフォーマンス向上に寄与することができます。
例えば、新規事業で実績を上げやすいコースを特定したり、実務上必要なノウハウを学べるコースを各職種や部門ごとに導出することも可能です。
図4:業務実績に相関した学習活動の算出