株式会社日立総合経営研修所【インタビュー】
「世界最先端のコーポレートユニバーシティー」への挑戦 ~研修のペーパーレス化から学習ログ活用へ~

1961年の設立以来、多様な人材開発ニーズに応える研修を提供し、日立グループのグローバル成長を支えてきた日立総合経営研修所様。
今回、学習用タブレット端末レンタルサービスを利用して集合研修のペーパーレス化を実現されるなど、テクノロジーを使ったラーニング分野でも新しいチャレンジを続けていらっしゃいます。インタビューではペーパーレス化の取り組みと共に、今注目されている「学習ログ」の活用を含めた今後の展望についてお聞きしました。

【写真】石川豊臣様 高嶋宏明様

株式会社日立総合経営研修所

ラーニングテクノロジー部 ラーニングテクノロジーグループ

部長代理 石川豊臣様(右)

主任 高嶋宏明様(左)

こちらの研修所では日々どのような研修を実施されていますか?

日立製作所を始め日立グループ企業を対象に、経営研修、ビジネススキル研修、語学研修などの幅広い研修を実施しています。
ほとんどが集合研修で、年間約16,000人が受講しています。

その集合研修にタブレットを導入された目的をお聞かせください。

我々ラーニングテクノロジーグループでは、研修をより良く、また、これまでにない新しい研修スタイルを生み出すためのラーニングテクノロジー導入を推進しています。今回は、「研修のペーパーレス化」「新しい研修スタイルを確立するアプリの選定」「学習ログの収集と活用」を目的にタブレットを導入し、第一弾の取り組みとしてペーパーレス化に着手しました。

具体的にはどのような取り組みを?

受講者1人につき1台のタブレット端末を配布し、研修の資料やテキストを閲覧したり直接メモを書き込めるようにしました。テキストやメモ書きは個別にクラウド上に保存され、受講後に職場のPCから各自閲覧することができます。また、これまでは紙で実施していた受講者アンケートもタブレットを使ってオンライン上で回答ができるようにしました。

受講者の反応はいかがですか?

ほとんどの受講者が講義の中身に集中しており、タブレット使用による混乱は当初の懸念より少なかった印象です。一部タブレットに不慣れな受講者に操作方法をご説明するといった場面もありましたが、今後タブレットを使う研修が増えていく中で、段々と慣れて頂けるものと考えています。

ペーパーレス化によってどのような効果がありましたか?

写真

遠方から研修に参加する受講者も多く、従来使用していた紙のテキストは荷物になるという声もありました。ペーパーレス化でこういった煩わしさが解消され、さらにデータ化されたテキストを後で見返すことができて良いとの評価をもらっています。今後は、より多くの研修に展開されることで印刷代の削減効果が拡大し、研修全体のコスト削減にもつながると考えています。

運用面でのメリットはありましたか?

受講者アンケートの集計・管理を効率化できました。これまではアンケート結果を手入力で電子化していましたが、工数がかかるためフリーコメントまでは入力できていませんでした。そのため必要に応じてアンケート原紙を見返す必要がありましたが、原紙は保管場所が必要ですし一定期間が過ぎると廃棄されてしまいます。アンケートのオンライン化により、こうした問題を解決できました。

今後、他の研修にもペーパーレス化を展開される予定ですか?

今回は試験的に一部の研修を対象にタブレットを導入しましたが、今年度中には弊社の研修所内で行う研修すべてにタブレットを導入し、全面的にペーパーレス化を実施する予定です。日立グループでは「環境」を経営上の重点項目のひとつに位置づけ、事業活動による環境負荷の低減を推進しています。弊社においても、受講者の皆さまと一体となってペーパーレス化を実現することで、CO2排出量削減および地球温暖化防止に貢献していきたいと考えています。

タブレット導入の目的のひとつに「学習ログの収集と活用」を挙げられていますが、将来的には学習ログをどのように活用したいとお考えですか?

タブレット利用やeラーニングによって蓄積された受講者の「学習ログ」を解析することで、研修をより良く、また新しいものへ変えることができるのではないかと関心を持っています。さらには学習だけに留まらず、タレントマネジメントへの活用も可能ではないかと考えています。リーダーをいかに育成するかというのが日立グループ全体の最近の課題ですが、そうした課題解決につながるヒントが「学習ログ」にあるかもしれません。「学習ログ」を使って何ができるか、まだまだ未知数ではありますが、たくさんの事例を手掛けられているデジタル・ナレッジさんの知見を活かし、具体的なアクションが取れるよう進めていけたらと期待しています。

時代と共に求められる研修のスタイルも変わってきています。設立50年以上を経た御社が今、めざされる研修の方向性を教えてください。

日立グループ企業の従業員は35万人と非常に多く、すべてを集合研修で対応することは不可能です。また海外人員の増加に伴い、今後はeラーニングの需要が増えていくと予想されますので、eラーニング研修についてもその内容やコンテンツ数を強化・拡充していきたいと考えています。

そして将来的には、“こちらから研修を提供”するのではなく、“受講者自らが自分で学ぶスタイル”を作りたいと考えています。そのためには、eラーニングを含むあらゆる研修スタイル、豊富な講座やライブラリなど、受講者が必要なものは何でも揃っているという環境が求められます。限られた時間で業務に直結する成果が出せるよう、新しい学びの仕組みを提供していくのが我々の使命です。

最後に、日立総合経営研修所として今後の抱負をお聞かせください。

弊社は「世界最先端のコーポレートユニバーシティーをめざす」を目標に掲げ、前例のないことにも積極的にチャレンジしていきたいという思いを持っています。今回のペーパーレス化への取り組みを皮切りに、先鋭的な事例や新しい研修のスタイルをどんどん作り、世界最先端をめざしていきたいですね。


ご利用いただいた製品・サービス

StudyPadレンタルサービス

研修ICT化サービス

お客様情報

名称 株式会社日立総合経営研修所
設立 1961年
我孫子研修所 〒270-1145 千葉県我孫子市高野山485番地

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