沢井製薬株式会社【インタビュー】
導入1年目でのべ1万人が利用!なぜ、「うちでも使いたい」と他部署の手が挙がるのか。


2017年にeラーニングを使った社内教育システム『Sawai Web School』をスタートされた沢井製薬株式会社様。人事部主体で導入されたこのシステムは、わずか1年でのべ1万人が利用するなど全社的に活用が進んでいるといいます。なぜ、「うちでも使いたい」と他部署の手が自発的に挙がるのでしょうか。お話を伺うと、開発時に重視したというある2つのポイントが見えてきました。

沢井製薬株式会社様

沢井製薬株式会社
人事部 人事グループ マネージャー 山川 文仁様(左から)
人事部 人事グループ 別所 華代子様
人事部 人事グループ 野村 由紀様

導入前の課題

  • すべての従業員に対する教育機会を増やしたい。
  • 人事部だけでなく、全社的に活用される教育研修の仕組みを作りたい。

導入後の成果

  • コンテンツを簡単に作成できるLMS(KnowledgeDeliver)を導入し、全社的な教育システム『Sawai Web School』を開発・運用開始。
  • 導入後1年でのべ約1万人がeラーニングを受講。集合研修の10倍にあたる教育機会を提供することに成功。
  • 人事部データベースとLMSの緻密なデータ連携を実現。
  • MR教育部門などが積極的に『Sawai Web School』を取り入れるなど、当初の目的であった他部署への広がりと全社的な活用が実現しつつある。

『Sawai Web School (以下、SWS)』の立ち上げにはどのような背景がありましたか。

沢井製薬様
山川様:弊社はジェネリック医薬品事業を展開していますが、政府によるジェネリック医薬品の使用促進策の後押しもあって売り上げが順調に伸び、従業員もここ数年で5~6倍と急増しています。そうしたなか、従業員の皆さんにもっと多くの教育機会を提供したいという思いが強くなっていました。

これまでは集合研修でしたか?

山川様:ほぼ集合研修でしたが、会社が大きくなるにつれ、一つの場所に集まってもらうこと自体が難しくなっていました。人事部の人員にも限りがありますから、研修機会を増やしつつ研修の効率化を図りたい、参加者が予め指名された階層別の研修だけでなく、誰でも手軽に研修を受けられるような環境を作りたいというのが、SWSの目指した形でした。

そこでeラーニングの活用を検討されたわけですね。eラーニングシステム(LMS)の選定において重視されたポイントはなんでしたか。

山川様: “簡単にコンテンツを作れるかどうか”です。人事部だけでなく、他部署のメンバーがコンテンツを作りやすい環境を整えることこそが、研修の数を増やし、全社的に使われる仕組みづくりに必要不可欠だと考えました。そのためには、簡単にコンテンツを作ることができて、ビジュアル面も含めて使いやすいLMSであることが重要だったのです。この条件にもっともフィットしたのが「KnowledgeDeliver(以下、KD)」でした。

SWSがスタートして1年少し経ちました。この1年の運用状況をお聞かせください。

山川様:この1年でのべ約1万人がSWSで研修を受講しました。弊社の集合研修は年間900人くらいでしたから、単純計算でその10倍の方に教育機会を提供できたということになります。

なぜ、そんなに多くの方に受講してもらうことができたのでしょうか。

沢井製薬様
山川様:導入当初、人事部で相当数のSWS用のコンテンツを作りましたが、それを見た他部署から「自部門で行っている教育研修に活用できないか?」と問い合わせが来るようになり、人事部以外のSWSの利用が増えていきました。今は各部署にコンテンツ作成や運用を任せており、当初の狙いだった全社的な活用が実現しつつあります。
別所様: MR向けの教育をしているところなど、当初予想していた部署が軒並み「eラーニングを使いたい」と手を挙げてこられたというのはありましたね。

こちらが使ってくださいというのではなく、自発的に手が挙がるというのはあまりないケースだと思います。各部署に教育のニーズがあったとはいえ、なぜそんなことが可能だったのでしょうか。

山川様:ひとつは最初にお話ししたコンテンツを簡単に作成できる点です。さらにもうひとつ、人事部データベースとKDを連携させた点が大きかったと思います。
別所様:弊社の従業員約3,000人分の人事データを、毎日KDと連携する仕組みを構築しました。部署や役職、入社・退職情報等が自動処理でSWS側にタイムリーに反映されます。

実はかなり凝ったデータ連携を実現されているということですね。SWSのように緻密な連携が取れている例は、たしかにまだまだ少ないかもしれません。

山川様:人事部だけの利用ならここまでしなくても良かったもしれません。「Aさんが退職されました」「Bさんが異動されました」という情報は、人事部である我々はもちろん知っていますから。ですが、全社的に使ってもらうことを最初から意識していましたので、他部署が教育を実施したいときにSWSがどうあるべきかを徹底的に考えました。その結果、人事情報をリアルタイムにSWSに反映することは必須であるという結論になりました。せっかくコンテンツを作ってもらって展開した結果、「Aさんはもう退職しています」だと他部署のSWS運用者からすれば困りますからね。このポイントこそが、eラーニングが全社的に使われるか使われないかの大きな分岐点だったと思います。

当初から全社的に使われることを強く意識され、コンテンツの簡単内製化や人事データとの連携をしっかりと開発に組み込んでこられた結果が、今想定通りになってきているんですね。

山川様:導入当初こそ苦労しましたが、この連携のお陰で現在はほぼ我々人事部の手を離れたシステムになっています。そういう意味では当初の目的の一つだった「研修の効率化」にもつながっています。

MR認定試験の合格者が10年連続100%というプレスリリースを拝見しましたが、MR研修でもこのSWSは活用されていますか。

沢井製薬様
山川様:もちろん活用されています。年に2回発売される新製品情報や法改正などにも、MRは素早く正確に対応していくことが求められます。そのための教育研修はある程度の頻度で実施していくことが望ましく、そういった見地からみてもeラーニングは適しています。
野村様:KDは受講履歴の分析機能なども充実していますので、MR一人ひとりの理解度測定や、テストの正誤率からの弱点フォローなどにも活用されているようです。

ほかにはどのようにeラーニングが活用されていますか。

野村様:中途入社される方への導入研修をeラーニング化したことで、入社当日には研修を受けて頂ける体制ができました。これまでは3ヶ月に1度のペースで集合研修を行っていましたが、入社時期によっては研修を受けるまでに数ヶ月経ってしまうケースもあり、「もっと早く受けたかった」といった声もありました。そこが解消されたのは大きいですね。
別所様:これまでの集合研修は指名制のため対象者が限られていて、それに当てはまらない人はなかなか学ぶ機会が得られませんでした。SWSができたことで、すべての従業員に学ぶ機会を提供できるようになりましたし、実際に「学び直しができて良かった」といった声も頂いています。
山川様:今回の開発に関しては弊社システム部門にも多大な協力をいただき、人事部とシステム部門がタッグを組んで全社的なシステムとして作り上げてきたことが、こうした成果につながったと思います。

人事部とシステム部が非常に密に情報共有をされていたという話は担当営業からも聞いています。なかなか難しいケースも多いなか、両者がしっかりと協力、連携された好例だと言えるのではないでしょうか。ところで、導入前から今日まで、弊社担当者の対応はいかがでしたか。

山川様:設計から現在に至るまで、一貫して手厚くサポートしてもらっています。今お話しした人事データベースとの連携もまさにそうで、「人事部だけが使うシステムじゃダメだ」「ならそれをどう実現するのか」を徹底的に議論していた頃、そこに多大な時間を割き、お付き合いいただいたのがデジタル・ナレッジさんでした。eラーニングの目に見える部分だけでなく、システム連携についてもしっかりとしたアドバイスを頂き、非常に助かりました。大阪にも拠点を構えられているということもあって、導入後も頻繁にアドバイスを頂いています。

もう一点お聞きしたかったのは、沢井製薬様では育児支援制度や介護支援制度などを充実されていますよね。育休復帰率95.7%(2018年度実績)など非常にすばらしい実績を上げていらっしゃいますが、人を大切にし、多様な働き方を支援される企業風土のなかでeラーニングはどのような役割を果たしつつありますか。

沢井製薬様

SWSにログインしたときのホーム画面。 レスポンシブデザインでスマホでも受講しやすい。

山川様:女性が多く、かつ辞めにくい社風といいますか、そういった雰囲気はあると思います。そのなかで、eラーニングはやはりどこでも受けられるという強みがありますから、たとえば育休中に自宅でeラーニングを受講するといった取り組みも可能になります。 実は、弊社の従業員のうち約3分の2が工場などに勤めています。全国各地にある工場でモノづくりをされている方々が、弊社の医薬品事業を支えています。そういった方々への教育研修は、今まではなかなか行き届いていませんでした。SWSができたことで、工場でPCがない人でもスマホで受講されるなどeラーニングが非常に役立っており、eラーニングの持つパワーをあらためて実感しているところです。

ありがとうございます。最後に、『Sawai Web School』の展望をお聞かせください。

山川様:弊社の教育研修は『100%Sawai Web Schoolで実施する』、というところまで持っていきたいですね。そのためにはコンテンツをもっと充実させる必要がありますし、ライブ授業にも興味があります。今後、デジタル技術を用いたオンライン上での集合研修などができればいいですね。いずれは、PC前に座って研修を受ける時代ではなく、電車に乗りながらスマホで研修を受けるというような世界になっていくと考えていますので、そこに向けてデジタル・ナレッジ様とどんな取り組みをしていけるのか、私たちも楽しみにしています。

画面1

Sawai Web Schoolホーム画面

画面2

レスポンシブデザインのホーム画面

画面1

コンテンツ名での検索や「必須/任意」「修了/未修了」での絞り込みも可能。コンテンツが増えることを当初から想定した設計になっている。

画面2

コンテンツの一例



ご利用いただいた製品・サービス

お客様のサイト

https://www.sawai.co.jp/

お客様情報

名称 沢井製薬株式会社(Sawai Pharmaceutical Co., Ltd.)
創業 1929年4月1日
設立 1948年7月1日
従業員数 3,252名(2018年3月期、連結)
本社 大阪市淀川区宮原5丁目2-30

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