Monthly Archives: 1月 2010

動画についてちょっと整理

皆さん、こんにちは。

今日はすごく冷えますね。
午前中、客先で打ち合わせを終えて外に出ると雨、それも雪が降ろうかというほどの冷たい雨で、一緒だった人はみんな傘を持っておらず駅まで走りました。その寒かったこと冷たかったことといったら!
それにしてもすごい底冷え、暖冬がウソのようです。
さて、これまたプライベートな話で恐縮ですが、最近デジタル一眼レフ(通称「デジイチ」っていうんですかね?)を買いました。我が家初のデジイチです。
もともと私はカメラ好きでして、特にドイツのカメラの「ライカ」が大好きで、子供の名前にも「らいか」とつけるほどのライカ中毒なのです。
電池さえ入らない古いライカにモノクロフィルムを詰めて撮影し、それを自分で現像するのを趣味としてました。さすがに最近はそこまではやらないのですが、それでも写真に対するコダワリはそこそこあります。
今まで我が家のデジカメはライカのコンパクトなデジカメでPanasonicのOEM製品を使っていたのですが、突如、うちのかみさんが「子供をより良く撮影するために、デジタル一眼が欲しい」と言い出したので購入したというわけです。お値段も安めなNikonのD90という機種にしました。
一方、我が家には父から譲り受けた初代Nikon Fがあるのですが、こうして並べてみると、ところどころインタフェイスに共通のものがあったりするのが面白いです。もちろん性能や軽さやインターフェイスの使い勝手は著しく向上しているのですが、モノとしての存在感とか触感とか操作感とか質感とか、そういう感性的な部分においては初代Fのほうがいいなぁとか思ってしまいます。
↑買ったばかりのNikonのデジタル一眼と、始祖というべき1960年代のNikon F。約50才の年の差。人間でいうと、孫とおじいちゃんみたいなもの?
ただ、操作の簡単さやインタフェイスの使い勝手は圧倒的に現行のもののほうが使いやすいし、値段も格段にこなれており、技術の進歩ってすごいなぁとつくづく思いました。
最近はもっぱら出かけるときはこのデジイチを首からぶら下げてます。
以前使ってたCONTAXのRTSIIIという一眼レフからすれば軽くて楽チンです。あれはレンズ込みで2kgぐらいと、まるで筋トレでしたから。
さて、今回はそういう映像関係の話だから、というわけでもないのですが、eラーニングの動画に関するお話です。
今更言うまでもないことですが、一般家庭にブロードバンド環境が広がり、YouTubeなどの影響も大きいのでしょうが、パソコンで動画を見るのが当たり前になってきました。
eラーニングでも動画を利用するケースが増えてきてます。以前は動画を利用することは稀でしたが、今やeラーニングコンテンツの多くを動画が占めています。
eラーニングで動画で配信するシチュエーションとしては、
    1. スライドと連動して講師がスライドを説明するための動画
    2. 講師が黒板やホワイトボードで講義する風景をそのまま配信する動画
    3. 実習の手順や接遇マナーなどを撮影した動画
    4. PCの画面操作をキャプチャーした動画
あたりのバリエーションがあります。
一方、eラーニングで動画を利用しようとすると、撮影方法や編集方法はさておき、技術的には
    1. Flash? WindowsMedia? その他??
    2. 画面サイズは?
    3. ビットレートは?
    4. エンコードは?
ということを決める必要があります。
これ、毎回悩むところなんですね。
綺麗な動画を見せたい気持ちはヤマヤマだけれど、あまりこだわるとビットレートがかさんで、受講環境を選んでしまう。
かといってビットレートを落とすと、全体的にボンヤリしたり、黒板にチョークで書いた字を見えやすくとなると、それなりのビットレートが要求されたりします。
ちなみに、ホワイトボードより黒板のほうが映像に求めるスペックは高くなります。
結局はひとつの答えがあるわけではなく、お客さんのコンテンツに合わせてサンプルを作って評価するしかないということにはなります。
また、配信するメディアに応じて、エンコードや利用ソリューションを決定する必要があります。
最近はWindowsMediaと比べるとややFlashが勢力を伸ばしているという感じでしょうか。
また、iPodや携帯電話への配信もとなると、H.264のMPEG4やH.263やH.264の3GPPを採用する必要があります。
最近は多様なメディアに配信するため、1つの映像ソースから複数の映像をエンコードして利用するという場合もありますので、この複合技でいく場合もあります。
また、ローエンドとハイエンドで2種類程度のビットレートの映像を準備しておき、受講者の環境で選んでもらったりする場合もあります。
さらに、配信する際のサーバ(ストリーミングサーバ)をどうしようということもクリアしなければならないポイントです。ストリーミングサーバなしで配信しちゃう方法から大規模なネットワークで冗長化してがんがん配信する方法まで、まあいろいろありますので、そのあたりも使い勝手やアクセス数、コンテンツ量などで判断することになります。
まあ、こういう感じで、いろいろなことを考慮して最終的には決定するのですが、ただ、ここでひとつ言いたいのは、「必ずしも綺麗な映像を配信したからといって受講者が喜ぶとは限らない」ということで

KnowledgeClassroomのカスタマイズ性

皆さん、こんにちは。

ようやくお屠蘇気分が抜けて、さあ仕事だと気合が入っているところです。

ところでお屠蘇というと、最近我が家ではお屠蘇に「赤酒」を入れるようにしています。
赤酒とは、熊本県に古くから伝わる地酒で、その名の通り、うっすらと赤みを帯びてます。
カテゴリとしては「灰持酒」というものに分類されるらしいです。
通常のお酒は、腐敗を防ぐために火を入れて殺菌するところを、「灰持酒」は灰を入れて腐敗を防ぐというアプローチをしたものらしいのです。

そのまま飲むというより「みりん」の代わりに使う料理酒としての使用がポピュラーですが、お屠蘇に加えるというのもポピュラーです。

まろやかで深みがあって、なかなかおいしいですよ。
是非来年のお正月には、「赤酒」を加えてみてください。

閑話休題。

 

さて、今回は、KnowledgeClassroomのカスタマイズ性について話をしてみたいと思います。

デジタル・ナレッジでは、従来よりパッケージ商品をベースにしたカスタマイズを数多く手がけてきております。これはお客さんの多くがハイエンドなニーズを持った方が多く、ありきたりのパッケージでは飽き足らず、独自の学習メソッドやコーポレートカラーやサービスの統一感を出すためのデザインを組み込んだり、他のシステムとつなぎ合わせたりするためにカスタマイズをするケースが多いことによります。

それはそれで結構なのですが、ただ一度カスタマイズを加えると、パッケージがバージョンアップしてもパッチを当て難かったり、そもそもカスタマイズに対する労力も結構なものでした。

KnowledgeClassroomを開発するにあたり、この問題を何とかクリアしたいなと思って設計したのが下記の考え方です。

 


 KnowledgeClassroomの機能は「基幹システム部」と「ガジェット」からなります。機能はガジェットで開発されているのですが、このガジェット、弊社で開発したものをご利用いただくだけでなく、独自にカスタマイズガジェットを作りこんでそれを利用することもできます。

 このカスタマイズガジェットを活用することにより、KnowledgeClassroomのパッケージ部分に手を加えることなく機能拡張が可能です。これによりかなり柔軟性の高いシステム開発を行なうことができます。

 また、画面インタフェイスは「デザインテンプレート」で設定されています。
 弊社のデザインテンプレートを利用いただくこともできますし、独自デザインを追加したテンプレートを作成いただくことにより、色合いやデザインをお好みに調整することもできます。

 他のシステムとの連携。これもカスタマイズではよくあることです。他のシステムに受講者情報があって、これをeラーニングにも登録させたい。LDAPなどを使うまでもないけど・・・ こういうニーズって結構あります。
 これに対応するために、各種APIを提供し、他のシステムからの利用できる口を用意しております。

 

 まとめると、下記のポイントになります。

 
    • KnowledgeClassroomは機能をガジェットで提供しており、カスタマイズにより独自ガジェットを追加することも可能です。これによりお客様のニーズにあった機能を容易に追加することができます。
 
    • 画面デザインはデザインテンプレートで設定されており、各種テンプレートを利用いただけるだけでなく、独自デザインを設定することも可能です。
 
    • 他のシステムと連携することも予め想定されており、他システムからの受講者情報連携などをAPIを経由して行なうことも可能です。
 
 余談ですが、eラーニングの教材作成・実際の受講・管理などを行なうLMS/LCMS環境である”KnowledgeDeliver“は最新版5.0KnowledgeClassroomの兄弟分にあたり、KnowledgeClassroom + KnowledgeDeliverを併用することにより、従来のeラーニング学習とクラスルームでの学習をシームレスに提供することもできます。
 
 今もほとんどの導入企業先ではKnowledgeClassroom + KnowledgeDeliverのあわせ技です。
 
 1月22日に開催されるセミナーでも、このあたりの話を致しますので、ご興味のある方はエントリーください。

サイト移転

先の投稿でも書いておきましたが、当サイトはお引越しをします。

新URLは下記の通りです。
http://blog.study.jp/e-learning/
リンクを貼っていただいている方、ブックマークを設定いただいている方、
お手数ですが、変更をお願いします。
どうぞ引き続きのご愛顧のほど、宜しくお願い致します。

あけましておめでとうございます/サイト移転

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

 

昨年は政権交代をはじめとする変化の年、漢字能力検定さんが年末に発表した2009年の漢字は「新」でしたが、我々デジタル・ナレッジ プラットフォーム事業部も「新」にふさわしい変化の年でした。

従来、デジタル・ナレッジのeラーニングのプラットフォームシステムは、ここ数年の間、
学校向けのKnowledgeUniversityと、LMS/LCMSの統合システムKnowledgeDeliver
の2つを提供してましたが、2009年の秋から新しいパッケージ、クラスルーム型学習のプラットフォームシステムであるKnowledgeClassroomをリリースできました。

単にリリースしただけでなく、年末からサービスを開始されましたNTTナレッジ・スクウェアさんのN-Academyをはじめ、続々とご導入いただく企業さん、学校さんが増えてきております。

この3月、4月の新学期からはさらに複数の企業さん、学校さんで導入するべく、準備を進めているところです。

 

昨年一年を通してみていると、eラーニングが「コンテンツ中心」から「指導や学びの場中心」にシフトしていっているのを感じます。

以前だと「コンテンツの内容やクオリティが勝負」という傾向でしたが、だんたんと「指導」や「継続学習するための仕組み」や「コミュニティーを円滑に行なって情報連携する仕組み」などにシフトしていっている感じがしてます。

これを学校にたとえると、今までは教科書の品質にこだわっていた状態から
先生の質や時間割、教室の設備や席の配置までをも気遣ったような感じでしょうか。

一般の学校ではこういうポイントも考慮に入れて成果を追求しながら運営を行なっていますが、
eラーニングも、ようやくその段階にきたということでしょうか。

今年もそういった観点から、従来の手法にだけこだわらず、成果を発揮できる「学びの場」をネット上に作り上げるという流れを広げていきます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

さて、これまで「プラットフォーム事業部便り」として細々と運営しておりました当ブログですが、
出世いたしまして、デジタル・ナレッジ全体のブログとしてリニューアルされることとなりました。

新しいブログのURLは下記の通りです。

http://blog.study.jp/e-learning/

ブックマークやリンクを設定いただいていた方は、大変お手数ですが、新URLへ変更いただけますでしょうか。

これまでの「プラットフォーム事業部便り」の記事もそのまま移行されますし、私の投稿も引き続き行なわれますが、
私以外に、弊社の代表取締役「はが弘明」に教育やeラーニングへの想いのたけを語ってもらったり、他のスタッフからの全体的な記事やお知らせも記載される予定です。

 

この「プラットフォーム事業部便り」はこれで最後ですが、出世し、新たなブログへ移行します。
新しいブログに移行しても、これまで以上にお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。