Monthly Archives: 6月 2014

スキマを、おせっかいに、ひたひたに浸す

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

先日、社内で昨今の学習環境の傾向について話をしていました。そのときに私の考えを話してみたのですが、まあそうかもね、という受け止められ方でした。

せっかくの機会なので、私が今感じている学習環境についてちょっと触れてみたいと思います。まだかっちりと整理しているわけではないけど、今感じていることをつらつらと書いてみます。

昨今の傾向でいうと、
学習が小刻みに刻まれているように感じています。
あるいは、小刻みに刻んで学習することを受講者が求めているように感じています。

従来、学習環境でいうと、学習のONとOFFが明確に区分されていました。
さぁ勉強するぞと、本を開いたりeラーニング学習をするべくPCに向かって学習するときには、根詰めて集中して割と長めの時間を確保して学習していたと思います。
ちょっと気合いを入れて「えいやっ」と学習に取り組む訳です。

このスタイル、昨今は特に大人の学びについては、だんだんと減少傾向になっているのではないか、と感じています。

がっつり学習するというより、日常の中に「すっ」と学びの要素が入ってきて、それを「さくっ」と見て学習する、そんな感じの世界になっているのではないでしょうか。

キーワードはこんなかんじ。

  • キュレーター/コンシェルジュ/レコメンド
  • オムニチャネル
  • スキマ学習(Snack Learning)
  • PUSH技術(通知センター / Google Now)
  • マルチデバイス
  • スマートデバイス(Glass / Watch)

がっつり長時間勉強するための1時間程度のコンテンツを作るより、スキマ時間に効率的に学習をするという「スキマ学習」というのを念頭に、コンテンツを10〜15分程度、ものによっては3分程度に作っておくというのは近年のeラーニングコンテンツの作り方のトレンドのひとつになっていますが、この動きは加速しているように思います。

eラーニング的にいうと、PCの大きな画面でがっつり勉強するだけではなく、スマホの画面でちょっと動画を見てTIPSを仕入れたり、文字情報あるいはチャットなどでさくっと欲しい情報にアクセスして学ぶ手段を取り入れたほうが効率的なのでしょう。

PCだけじゃなくてタブレット、スマホといったマルチデバイス、そしてこれから先話題になるであろう時計やメガネ型のスマートデバイスなどで、ますます我々の日常のスキマにコンピューティングは浸透してくるように思います。

通勤通学途中、昼休み、寝る前、食事中、喫茶店、テレビを見ている間、誰かと話をしているときでさえ・・・ その善悪の判断はさておき、これらの時間帯にじわじわとコンピューティングが押し寄せていることに我々は気づいています。

この様子は、まるで少しの隙間でも「ひたひた」と水に浸されていくようなものです。大きな隙間も小さな隙間も等しく「ひたひた」とコンピューティングに満たされています。ON/OFFの明確な区別がなく、日常の中にじわじわっと。
学習の世界でも同じことが求められているように感じます。

さらに「いつ、何をすればいい」とか、「これさえやっておけば大丈夫」とか、「あなたに関連する情報はこれです」とか、「いま、これ!」とか、そういうおせっかいさ。AndroidのGoogle NowやAppleの通知センターがそれに近いです。Docomoの羊(iコンシェル)もそのひとつですね。

「いま、これをやりなさい」とか「あなたがあと学習する内容はコレだけです」というようなペースメーカーのような存在はメンタリングを維持するのにも必要ですし、日常に「ひたひた」と学習を行き渡らせるときにも、適切なおせっかい(最適なPUSH)は必要です。

これまでeラーニングは目次を作ってその目次通りに進んで行くコースウェア的でしたが、小回りをきかせて「ひたひた」と学習を浸透させるためには、コースウェアを拡張しなければならないように感じています。

既存の近い概念でいうと、Informal LearningとかBlended Learningあたりなのでしょうが、私の考える世界観とはずいぶん趣が異なります。

この「ひたひた」感やON/OFFの境目なさや、PUSHの感じを言い表す言葉をあれこれ考えています。さらにそういうのに特化したサービスを検討しようかなとか考えています。

とはいえ、この考え方そのものは、15年ぐらい前のeラーニング黎明期のときに言われたキーワード「いつでも、どこでも学習できます」というのに近く、時代がぐるっと回ってきたな、という既視感もありますけどね・・・

企業内での動画コンテンツ利用時の注意点

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

サッカーワールドカップ、日本 vs ギリシャ、0対0の引き分けに終わりましたね。

地球の裏側で通勤時間に繰り広げられた戦い ・・・ 半休とって見た人、早く出社してオフィスで見た人、通勤中にテレビやラジオで観戦した人、twitterなどで状況を確認していた人、様々だったようです。
私は通勤途中、twitterとFacebookで反応を見ながら戦況を把握しておりました。多少のタイムラグはあるかもしれませんが、だいたいの流れは追えます。昔と比べると便利になりました。

ちなみに私はワールドカップより車のル・マン24時間耐久レースが好きでして、先週末はサッカーよりレースの行方を気にしていました。
ル・マン24時間耐久、昔はテレビの生中継がよくやってたものの今はそうでもなく、情報を仕入れるのはもっぱらネットです。専用アプリもありリアルタイムに順位などの状況を知ることができます。

サッカーはどうかわかりませんが、ル・マン24時間などはこういう情報確認で観戦するというのは意外とアリだと思います。ハイライトの映像も見られ臨場感もそれなりに味わえますし、新たな観戦スタイルとして受け入れられるのではないでしょうか。

ちなみに今年のル・マンは久しぶりに復活したポルシェを主に応援していたのですが、蓋をあけるとAudiの1・2フィニッシュ、トヨタが3位に食い込みました。まあ実にいろいろなトラブルがあったレースでしたがそれぞれのチームの持ち味や頑張りも発揮され見応えのあるレースでした。

閑話休題。

ここしばらく、月1でeラーニングにおける動画コンテンツについてのセミナーを実施しております。
その中で企業内における動画コンテンツの注意点を説明していますが、これが結構あてはまることがあるようなので、ここでも共有させていただきます。

まず、企業内のネットワークの状況について。
企業内のネットワークは多くは情報システム部さんなどの技術部門が敷設・管理されております。
この際、ネットワークをそのまま通していることはまずなく、FirewallやProxyの機器が入っている場合が殆どです。これらはセキュリティレベルを高めるために設置されており、外部からの不正アクセスを防止したり、内部からの許可しないサイトへのアクセスを遮断するために使われます。
ここに動画がひっかかるケースがとても多いのです。

企業内のネットワークでは、いわゆるWebサイトを閲覧するポート(HTTPポート:80番やHTTPSポート:443番)などは許可されていますが、それ以外のポートは閉じられていることが多いです。
動画には様々な配信形式があるのですが、80番や443番以外のポートを使うケースは多く、この場合は動画が閲覧できません。そのため、このポートを開けて頂く必要があります。
その他さまざまな仕組みでアクセスを遮断していることがあり、この場合個別に調整して頂く必要があります。

さらに、ネットワークの帯域がそれほど太くないことがあります。
全体としては太い回線を敷設していても、従業員数が多かったりネットワークを利用する時間帯がかぶったりすると、ひとりあたりのネットワーク帯域はそれほど多くないこともありますし、多くのユーザが動画受講をするとネットワーク負荷が高まります。
動画のストリーミング配信の場合、配信ビットレート以上の負荷が回線にかかりますが、複数名が閲覧する状態では全体のトラフィックが倍々ゲームになっていき、そもそものネットワークの帯域が充分に確保されていない環境下ではネットワークを逼迫することがあり得ます。たとえばお昼休みなどに一斉に受講して社内ネットワークを逼迫し他の業務に支障をきたすことも実例として見たことがあります。

いずれのケースでも、事前にネットワークを管理する情報システム部さんなどに事前に相談をし対応を検討することを推奨します。さらに、事前に各受講環境で動画が閲覧でき正常に学習できるかどうかを確認しておくことを強くおすすめします。

以上、企業内ネットワークにおいて動画を閲覧する際の注意点なのですが、もう一点、最近多いネットワーク絡みのトラブルについて。

スマホやモバイルルータなどの回線を使って動画閲覧する場合、帯域制限にひっかかることがあるので注意が必要です。
スマホやモバイルルータの多くはネットワーク回線を無尽蔵に使えるというわけではなく、月額の利用流量が定められていることが多いです。一ヶ月間でその定められた流量までは通常の配信が行われますが、それを超過するとスピードが極端に落ちることがあります。(これを通称「お仕置きモード」とか言います)
たとえば私の契約している回線は月に7GBを超えると、スピードが極度に落ちて128kbpsになります。こんな細い回線だと昨今の動画は閲覧できません。
そういうわけで「昨日は見えていたけど今日は見えない」などといった事態も発生しうるのです。
これ、意外と盲点なので、その旨理解しておいてください。

いろいろネガティブなことを書きましたが、(最後のモバイル環境の帯域制限以外は)対策しておけばクリアできる問題ですし、あとで「えーー見えないよー」ということにならないように事前に把握し対策を講じておくことをお勧め致します。

動画コンテンツは作りやすいですし、マルチデバイスへの配信も比較的容易ですので、是非トライしてみてください。