スキマを、おせっかいに、ひたひたに浸す

By | 2014年6月26日

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

先日、社内で昨今の学習環境の傾向について話をしていました。そのときに私の考えを話してみたのですが、まあそうかもね、という受け止められ方でした。

せっかくの機会なので、私が今感じている学習環境についてちょっと触れてみたいと思います。まだかっちりと整理しているわけではないけど、今感じていることをつらつらと書いてみます。

昨今の傾向でいうと、
学習が小刻みに刻まれているように感じています。
あるいは、小刻みに刻んで学習することを受講者が求めているように感じています。

従来、学習環境でいうと、学習のONとOFFが明確に区分されていました。
さぁ勉強するぞと、本を開いたりeラーニング学習をするべくPCに向かって学習するときには、根詰めて集中して割と長めの時間を確保して学習していたと思います。
ちょっと気合いを入れて「えいやっ」と学習に取り組む訳です。

このスタイル、昨今は特に大人の学びについては、だんだんと減少傾向になっているのではないか、と感じています。

がっつり学習するというより、日常の中に「すっ」と学びの要素が入ってきて、それを「さくっ」と見て学習する、そんな感じの世界になっているのではないでしょうか。

キーワードはこんなかんじ。

  • キュレーター/コンシェルジュ/レコメンド
  • オムニチャネル
  • スキマ学習(Snack Learning)
  • PUSH技術(通知センター / Google Now)
  • マルチデバイス
  • スマートデバイス(Glass / Watch)

がっつり長時間勉強するための1時間程度のコンテンツを作るより、スキマ時間に効率的に学習をするという「スキマ学習」というのを念頭に、コンテンツを10〜15分程度、ものによっては3分程度に作っておくというのは近年のeラーニングコンテンツの作り方のトレンドのひとつになっていますが、この動きは加速しているように思います。

eラーニング的にいうと、PCの大きな画面でがっつり勉強するだけではなく、スマホの画面でちょっと動画を見てTIPSを仕入れたり、文字情報あるいはチャットなどでさくっと欲しい情報にアクセスして学ぶ手段を取り入れたほうが効率的なのでしょう。

PCだけじゃなくてタブレット、スマホといったマルチデバイス、そしてこれから先話題になるであろう時計やメガネ型のスマートデバイスなどで、ますます我々の日常のスキマにコンピューティングは浸透してくるように思います。

通勤通学途中、昼休み、寝る前、食事中、喫茶店、テレビを見ている間、誰かと話をしているときでさえ・・・ その善悪の判断はさておき、これらの時間帯にじわじわとコンピューティングが押し寄せていることに我々は気づいています。

この様子は、まるで少しの隙間でも「ひたひた」と水に浸されていくようなものです。大きな隙間も小さな隙間も等しく「ひたひた」とコンピューティングに満たされています。ON/OFFの明確な区別がなく、日常の中にじわじわっと。
学習の世界でも同じことが求められているように感じます。

さらに「いつ、何をすればいい」とか、「これさえやっておけば大丈夫」とか、「あなたに関連する情報はこれです」とか、「いま、これ!」とか、そういうおせっかいさ。AndroidのGoogle NowやAppleの通知センターがそれに近いです。Docomoの羊(iコンシェル)もそのひとつですね。

「いま、これをやりなさい」とか「あなたがあと学習する内容はコレだけです」というようなペースメーカーのような存在はメンタリングを維持するのにも必要ですし、日常に「ひたひた」と学習を行き渡らせるときにも、適切なおせっかい(最適なPUSH)は必要です。

これまでeラーニングは目次を作ってその目次通りに進んで行くコースウェア的でしたが、小回りをきかせて「ひたひた」と学習を浸透させるためには、コースウェアを拡張しなければならないように感じています。

既存の近い概念でいうと、Informal LearningとかBlended Learningあたりなのでしょうが、私の考える世界観とはずいぶん趣が異なります。

この「ひたひた」感やON/OFFの境目なさや、PUSHの感じを言い表す言葉をあれこれ考えています。さらにそういうのに特化したサービスを検討しようかなとか考えています。

とはいえ、この考え方そのものは、15年ぐらい前のeラーニング黎明期のときに言われたキーワード「いつでも、どこでも学習できます」というのに近く、時代がぐるっと回ってきたな、という既視感もありますけどね・・・