アナ雪がヒント?? 映像教材の講師役のしゃべりは上手に越したことはない??

By | 2014年8月20日

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

夏のお盆休みは如何お過ごしでしたでしょうか?
私は実家のある福岡に帰省しておりました。
帰省の一週間前に生まれたばかりの姉の第二子の姪っ子と初対面したり、上の娘と同じ保育園に通っていて福岡に引っ越したご一家と再会したり、父と食事に出かけたりと、短いながらも有意義なひとときでした。
その前の週には妻子で妻の実家の宮崎に帰省しておりました。
なんでも実家でニホンミツバチを飼っていて、蜂蜜取りをしたそうです。
その時の様子が写真に収められていたので、写真から手順を追ってみましょう。
(ちなみに、妻の父=じぃじは養蜂家ではありません。趣味で飼っているだけです)
ニホンミツバチ
庭にある巣箱。
ニホンミツバチ
巣箱を開けるとこんな感じ。
ニホンミツバチ
じぃじお手製の圧縮製蝋器で絞る。
ニホンミツバチ
こんな感じに蜂蜜がとれたそうです。今回は3リットルとのこと。
ニホンミツバチ 蜜蝋
ついでに蜜蝋も作ったようです。こちらのほうが時間と手間はかかったそうでした。
※チーズケーキではございません。
昨今の「食育」じゃないですけど、こうやって自分が日頃口にするものがどうやって出来ているのかを実際にやってみることはいいことなんじゃないかなと思いました。
先日六角形を教えて蜂の巣の「ハニカム」も六角形だよと教えたばかりなので、そっち方面でも実際のものを見て感慨深かったそうでした。
こういう学びはeラーニングではなく、実際の体験に勝るものはありませんね。
(と、私が言っていいもんだかわかりませんが)
  
 
 
さて、今回はそんなeラーニングの教材、特に動画教材に出演される方について。
昨今は大学でも塾でも企業内研修でも商用eラーニングでも映像による動画教材が増えているのは以前も触れたことですが、この出演される方をどうするかというのは特に企業内研修ではしばしば問題になります。
学校さんであれば、先生や講師の方に教材を準備していただいてカメラの前で喋っていただければいいわけですが、企業内研修とというと大抵の場合は専属の先生がいるわけではありません。そこで教材を担当者やその内容に携わっていらっしゃる方に作成いただくことになります。
そういうわけでご担当の方に、映像教材である旨を説明すると皆さん結構な確率で引きます。
「えっ! いやぁ、その・・・ 原稿は書けますけど、出演はちょっと・・・」
と尻込みされることが結構多いのです。
「えーと、じゃあナレータとかアナウンサーをつけてもらって、その方に喋ってもらいませんか?」
という話になりがちです。
そして、
「しゃべりも上手で聞き取りやすいし、僕のようなオッサンが喋るより、きれいな女性が喋ったほうがいいと思うんですよねぇ」
となります。
周りのご担当の方もしきりに頷くわけです。「あー、そうですよねぇ」と。
うーん。
これ、ある意味正しいと思うのです。聞き取りやすい明瞭な音声ではっきりと発音してもらい、喋る内容も事前に吟味され書き起こされたものを読むわけですから、間違いもありません。
でも、私はこの進め方は最善ではないと常々思っております。
ご担当の方が、自分のよく知る世界について、一生懸命説明しているのは分かりやすいと思うんです。
つっかえつっかえだったり、なまっていたり、「えー」とか「あー」とか言うかもしれませんが、熱意のようなものを感じたりできて、見ていると腑に落ちるといいますか、深く理解でき記憶が定着するように思うのです。
そういうわけなので、私は極力
このようなシチュエーションに陥ると、
「ここはひとつ、おしゃべりになってみません? いえ、そんな難しいことではないですし、結構いいものですよ。ほら、いい声もなさってますし」
と、できるだけ促すようにしています。
それでも、この感覚、なかなか伝わらないのです。
そう私が発言しても「えー そうなの? そんなこと無いと思うけどなぁ」と拒否されちゃうことが多いのです。セミナーなどでお話しても今ひとつピンとこないのです。
うーん、なかなか伝わらないなぁと思っていたのですが、
先日、「あー、そうそう! そういうこと!!」と、この感じを見事に言い当てた記事を発見しました。
こちらご一読ください。
現在大ヒット中の「アナと雪の女王」、この映画の主題歌「Let It Go」も大ヒットしております。
うちの娘たちも「ありの? ままの?」と毎日のように歌っております。凄い人気です。
(この映画を見たことがない私が言うのもなんですが)この「Let It Go」、映画の中で2度登場するそうです。劇中歌として主人公アナが歌われるのと、エンディングで歌われるそうですが、それぞれ別の歌手によるものなのだそうです。
日本語吹き替え版でいうと、劇中歌は松たか子さん、エンディングはMay J.さん。
松たか子さんは、女優であり歌手でもあるという、いわば「なんちゃって歌手」(ファンの方、ごめんなさい・・・)
May J.さんは歌で生きている「プロの歌手」
歌唱力はまるで違うのでしょう。
ところが、一般に評価が高いのは圧倒的に「なんちゃって歌手」の松たか子さんのバージョンだそうで。
それがどうしてなのか? というのを書いた記事です。

この記事を書かれた方は七瀬亭笑らくさんという社会人落語家の方だそうですが、このように話を展開なさっています。
「流暢に語る。凄く上手い。でも心に残らない」
「技は標準。でも面白い。何回も聴きたいと思う」
どちらの咄家さんに魅力があるかと言うと、後者なんです。
そうそう、この感じなんですよ。私が動画教材で言いたかったこととほぼ同じです。
うわべがきれいで聞き取りやすく目線の移動などもそつなくこなす代役より、知識を持った本人がしどろもどろになって説明したほうが、魅力的で分かりやすい教材なのです。するっと口当たりのいいものではなく、がつっとくるような。巧言令色すくなし仁といいますか。
この感覚、なかなか伝わりにくいのですが、動画教材を撮影されようという方は頭の片隅にでも置いておいてください。
ちなみに、このBlogは(恐らくMay J.さんのファンの方から)非難囂々で、オリジナルは削除されております。ここの記事もそのうち削除されてしまうかもしれませんので、興味のある方はお早めに。
ところで・・・
“Let It”とくると、私の場合は“Be”、まあ多少ひねって“Snow”もしくは“Grow”だったのですが、いまやすっかり“Go”になっちゃいましたねえ。
ついでに・・・完全な個人的な話題ですが・・・
弊社創業当時、青山のマンションの一室でスタートしたのですが、窓辺にラジオを置いてずっとJ-WAVEを流してました。その次の年の春、松たか子さんの「明日、春が来たら」がしょっちゅう流れていました。
その時の気分や雰囲気もセットで、この曲、結構好きです。
(あ、ひいき目だ)