SCORM技術者コミュニティでTin Canについて講演しました

By | 2014年3月14日

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

昨日は東京では天気が大荒れ、傘が『八月の狂詩曲』的にお猪口になりかけ、愛媛では震度5強の地震と、なかなか波乱の一日でした。皆様、被害なくご無事でしょうか?

ちなみに今日の東京地方の予報を見ると、夕方から雪の予報もあり、春を前にまだまだ一荒れありそうな気配です。

さて、そんな波乱含みの昨日、3月13日にeLC主催の「SCORM技術者コミュニティ」で、私とエンジニアのJとで講演を行いました。

タイトル「TinCan APIをLMSに実装してみて

我々が既に弊社LMSのKnowledgeDeliver 5.10で先駆けて実装したり、現在開発中のシステムに取り入れている次世代SCORMと言われるTin Canについて、実際に取り組んで実装している立場から語ろうという趣旨です。

Tin Canという、まだ未知数でニッチな技術に対してどの程度のリアクションがあるか不安でしたが、SCORMアセッサ/技術者の方々20名ほど集まっていただきました。

前半で私がTin Canに出会うまでのDKのeラーニングの取り組みや課題、Tin Canの考え方、取り組み方針について話をし、後半JがTin Canの概要や実装(ステートメントの細かい記述方法について、など)を話をしました。

Jはアメリカ人で、英語が(もちろん)ぺらぺらで、アメリカ本国から様々な情報を調べてもらっているので、Tin Canに関してかなり熟知しています。あ、日本語もぺらぺらですよ。

特にJがTin Canステートメントのソースを表示しながら細かい話をすると、皆さん前のめりになって聞いてました。

飛び交った質問も数十件と、とても活発な意見交換がなされました。皆さんTin Canに興味はあって調査されているようですが、実際の書き方や利用においては悩まれているのだなという感じがしました。

特に印象的だった質問は、Tin Canがログを記述するときに利用する “I DID THIS”の”DID”に相当する”Verb”(動詞)を、あらかじめ用意された200程度のセットからどうやって適切なものを選択すればいいのか? そこに規約がないのか? 本国(ADL)ではどう扱われているのか? というものでした。

ここは各LMSで足並みを揃えておかないと、のちのちのデータ解析で困るんじゃないか? というご指摘で、そこはご指摘の通りかもしれません。

ADLでもそのあたりは意識されていて、近々「レシピ」が公開されるということのようです。


また、Tin Canが「次世代SCORM」と言われているため、コンテンツの規約なのか? という質問もいくつか頂きました。ここは確かに混乱しそうなところですね。

セミナーの資料はここにアップしておりますので、よろしければ参考になさってください。

ところで来週末からヒゲはアメリカに出張です。

Tin Canなどの情報を仕入れてきますので、なにか有益な情報があれば、シェアいたしますね。

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About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。