Author Archives: 吉田 自由児

About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。

eラーニングの学習単位時間は短縮しているか?

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

昨日は新春セミナーということで、大勢のお客様にお集まりいただき講演しました。お集まりいただいた皆様、まことにありがとうございました。
限られた時間でしたが、eラーニングや教育ITの過去、近年起きたこと、そして今後の展望についてお話させていただきました。
第二部ではデジタルハリウッドさんの栗谷先生にご登壇いただき、今月から開始されるiPadを実際の授業で活用する講座『短期Webデザイナー専攻iPadクラス』にいたる経緯やこのクラスについての説明をしていただきました。
質問も活発に行われ、その後の交流会でも多くの方にお残りいただき、さまざまなお話をさせていただきました。いろいろなヒントもいただけたと思います。ありがとうございました。
別途このような場を設けさせていただきますので、是非またご参加ください。
また、当日の模様はオンデマンドで公開予定です。こちらも準備できましたらご案内します。
あ、ちなみにデジハリさんの『短期Webデザイナー専攻iPadクラス』ですが、まだ募集中ですので、ご興味のある方は是非!
さて、この会の中でもお話させていただいたのですが、最近「学習単位時間の短縮傾向」について考えてます。

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新春セミナー直前 『教育IT元年!教育の次なるステージを考える新春セミナー』

皆様、こんにちは。そして(いささか時期はずれですが)あけましておめでとうございます。

2011年初めてのブログです。
どうぞ本年もよろしくお願いします。
年末年始は福岡の実家に帰省しておりました。
東京より南のほうにあるし九州なので東京より暖かいとお思いでしょう?
少なくとも私はそう思ってました。ちっちっちっ、甘かったです。
福岡に着くと雪、気温もかなり低くて寒かったです。東京よりよっぽど寒かったです。
まあそれはそれとして、家族集まっておせちをつついて静かな正月を迎えました。
会社では毎年新年はじめはニューイヤーレビューという会をもうけており、今年の目標や会社の基本方針の再確認、各自の今年の目標発表などを行っております。今年は東京国際フォーラムで開催しました。この会の後で、皆で神田明神を詣でました。
さすがに全員で移動するのは無理なので部署単位で移動したのですが、私の部署は早めに着いたのでそんなに並ばなくて済んだのですが、それでもこの混雑、お参りするまでに20分ぐらいはかかったと思います。他の部署の人に聞いてみると、それ以上待ったところもあったようです。
やはりビジネスの年明けは商売繁盛の神田明神に詣でる人が多いのですね。
今年一年も頑張ります。
さてさて、前置きが長くなりましたが本題です。
本日14時から弊社の新春セミナーが開催されます。
サイトから内容抜粋します:
————–
教育を豊かにするITのキーワードとして、学校や企業でも脚光を浴びている
『eラーニング』『タブレット端末』。

2010年にタブレット端末の普及が始まり、デジタル教科書への注目が更に
高まる2011年はまさに「教育IT元年」。

デジタル・ナレッジは『eラーニング』『タブレット端末』をキーワードに、
実物と最新事例にふれながら教育ITの導入・活用、さらには今後の
展望について余すことなくご紹介する

『教育IT元年!教育の次なるステージを考える新春セミナー』

を開催致します。

ぜひ『eラーニング』やデジタル教科書を含む『タブレット端末』などの
最新教育ITに関する情報収集にご活用頂ければと思います。

なお今回はスペシャルゲストをお呼びしております。

日本初、デジタル教科書を活用した講座
『 短期Webデザイナー専攻iPadクラス 』は、いよいよ今月末に開始を控え、
現在大変注目を集めているデジタルハリウッド社。
今回はデジタルハリウッド大学、スクールの専任講師をされている
栗谷 幸助氏に登壇頂き講座開講に至るまでの背景や、”iPadなどの
タブレット端末””デジタル教科書””eラーニング”の要素を取り入れた
講座の運営方法、想定される課題…などをご紹介頂きます。

開講を目前にしたスクール運営企業様の”リアルの声”を聞く
チャンスです!

また講演終了後にはお集まり頂いた皆さまとの交流会も開催致します。

学校の授業や企業内研修で実現したいことなど、気軽に語らえる場所として
考えております。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
————–
今回は従来のセミナーとは趣を変えて、eラーニングや弊社ソリューションを強力PUSH!ではなく、eラーニングから見た教育ITやタブレットの可能性について考えてみようという趣旨です。
弊社代表の「はが」がコーディネートをし、前半はヒゲこと私が概略的なお話をさせていただきます。
後半はデジタルハリウッドさんにご登壇いただき、いち早くiPadを実際の教室に適用される事例について、過去の経緯や導入の生々しい部分を含めましてご紹介差し上げます。
普段はお伝えできない部分も含まれてますので、お申し込みされた方はどうぞお楽しみになさってください。
えーっ! 聞きたいけど申し込みしてないよ! という方は、後日オンデマンドで配信する予定ですので、そちらをごらんいただければと思います。
では、資料の最終調整(悪あがき)に入りますので、この辺で失礼します。
今年もどうぞよろしくおねがいします。

今年一年お世話になりました

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

さて、クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬が迫ってきました。
弊社の年内の通常業務は本日が最終日です。
この一年、皆様のご支援のおかげでいい年にすることができました。
今年も数多くの方とお会いできた年でした。
どうもありがとうございました。
今年はiPadを皮切りにeラーニング以外の領域である教育ICTの世界が見えた年でした。
弊社で初めてハードメーカーとして教育専用端末StudyPadをリリースした年でもありました。
12月で16期、つまり会社として満15才となった節目でもありました。
論語に「吾十有五にして学に志す」とありますが、15歳になったデジタル・ナレッジはようやく学に志したというところかもしれませんし、まだまだ未熟ですが、この15年、eラーニングと共に歩んだ日々でした。
今年一年、ありがとうございました。
来年も皆様にとってよい年でありますように。
ご発展をお祈りしております。
なお、弊社の今年の年末休暇は12月28日(火)~1月4日(火)の予定です。
(4日(火)は会社のイベントのため勤務ですが、対外的な営業開始は5日です)

年末年始(16期スタート!)

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

12月1日をもって、家電製品のエコポイントがほぼ半減されました。この影響で、駆け込み需要により薄型テレビがばんばん売れたようです。
我が家はブラウン管、もちろんアナログでやってました。今回のエコポイントも蚊帳の外で「まあそのうちかえればいいや、なんならチューナーだけ買ってつけてもいいし。テレビほとんど見ないしなあ」と気楽に構えてましたが、11月のある日、父(娘からすると「グランパ」)から電話が。
曰く、エコポイントが半減するから今のうちにテレビを買え! 自分も買い換えたがあれはいいぞ! 孫には大きな画面で綺麗な映像を見せたい!
と主張するではありませんか。イヤイヤいらないから大丈夫、と答えても、自分がお金出すから買い換えろと言われて、押し問答が続き、結局私が折れてテレビを買うことになりました。
まさかのグランパ補助金とエコポイント効果です。
ビックカメラに買いに言ったのですが、まあこれが凄い混雑。120人待ち! 待つこと2時間半ぐらいでようやく買えました。テレビを買うのがこれほど大変だとは・・・
というわけで先週末から我が家では快適なテレビライフが始まりました。
といっても番組を見ることはほとんどなくて、もっぱら同時に購入したAppleTVとYouTubeばっかりです。AppleTVはMacに入っている資産をテレビで活用できるのがいいですね。一気に我が家がデジタル化されました。
さて、そんな11月末から12月にかけてですが、世間ではこのエコポイントが騒がれておりますが、デジタル・ナレッジ的には、期末、期首にあたります。若干一般の会社さんからすると変則的ですが、11月末が期末なのです。
この15期・・・ 今まで出会ったお客様とのさらなるつながり、そして新たなお客様との出会いがあり、ご一緒にお仕事することができました。またパートナー様とのつながりも広がり、多くの方に開発や販売面でご協力いただきました。誠にありがとうございます。
また。この1年で様々な製品がリリースされ、お客様のもとへ届き、実際に活用されている方も多くいらっしゃいます。
そして象徴的なことですが、今までのeラーニングの殻だけでは収まりきれない教育ITという分野へのチャレンジとしてStudyPadデジタル教科書導入パックなど、iPadや独自のAndroid端末を利用した教育サービスも産声を上げました。15年目にして初のハードウェアメーカとなりました。
そして今日12月1日、新たな期、16期が始まります。
これまでに出会ったお客様、パートナーの皆様と、これまで以上のお付き合いを広げ、また、新たなチャレンジを通して貢献できればと思っております。どうぞ引き続き宜しくお願いします。
16期、新たな試みもいくつも行っていきます。新たな出会いもあることでしょう。
楽しみな一年になりそうです。
どうぞこの一年も宜しくお願いいたします。

iTunesにビートルズがやって来た。ヤァ!ヤァ!ヤァ!

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

 

明日、いつもと同じ一日が、
忘れられない一日になります。

こんなメッセージと発表時間の世界各地の時計が、発表の前日からAppleのサイトやiTunesのストアに掲載されてました。ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。

なんだなんだ? 何が来るんだ? とAppleウォッチャーは大注目、一部で盛り上がりを見せてました。そして日本時間の11月17日 午前0時、いよいよ発表。

1990年ごろよりマックを使い続け、今も自宅はマックのみ、電話はもちろんiPhoneという、それなりにヘヴィーユーザーである私も、夜中のウォーキングをすっぽかしてでも、この発表を見ました。

発表に先立ってこのメッセージがサイトに載ったときに、私は次の予想をしてました。

    1. ビートルズの楽曲配信/ついでにアップルレコードを買収
    2. Amazonに対抗してレーベル拡大
    3. 全部DRMフリー

で、結果は、半分正解! 

The Beatles. Now on iTunes.

でした。

詳しくはAppleのサイトをご覧ください。要するにAppleのオンライン音楽販売サイトiTunes Storeにてビートルズの楽曲が販売されましたよ、という内容です。

 

なぜ、高々(といってはなんですが)1つのバンドをiTunesで扱うことが、サイト全体をジャックするぐらいの価値があるのか・・・ 
本当に「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。 」なのか?

これにはいくつかの理由があるように思います。

 

まず一点目、これは私情が入る部分もあるでしょうが、Apple (Computer)の創業者であり現CEOであるSteve Jobsがビートルズが大好きで尊敬するバンドだということ。

そして、Apple (Computer)という社名も、ジョブスともう一人の創業者のウォズニアックも明言はしていなかったと思いますが、ビートルズが設立したレーベルApple Records(会社名はApple Corp=アップル・コアと読みます)の影響も受けたことは、ほぼ間違いなさそうです。

自分たちの社名と同じ名前のレーベルの、それも自分の大好きなバンドの楽曲が扱えるのだから、これは嬉しいという思いがあるのでしょう。

ちなみに、Apple (Computer)とApple Recordsは”Apple”という商標について相当すったもんだがあったようで、なんでも”Apple (Computer)はコンピュータ関連しかやらない”と言って歩み寄ったものの、実際にはiTunes Music Storeなどを立ち上げて音楽業界に進出しちゃったものだから、相当険悪になったようです。この蟠りを乗り越えての今回の発表なので、感激もひとしおだと思います。

 

二点目、商業的にビートルズはドル箱だ、ということ。

ギネスブックにも最も成功したグループアーティストということでビートルズが掲載されてます。アルバムの売り上げ枚数は10億枚を突破しているらしいです。(日本ではともかく、アメリカではエルビス・プレスリーも相当売れてますけどね)

しかも、これは過去の栄光ではありません。ビートルズのリマスター版が出ると、ヒットチャートに長く留まり、売れまくります。
たとえば、去年はリマスターものをBOXで出しましたが、Beatles In Monoは39,800円、もうひとつの全アルバムが入ったBOXであるBeatlesは35,800円です。この高額商品が飛ぶように売れたわけです。
昨晩、アメリカに住む友人に教えてもらったのですが、ビートルズのこれらBOX、アメリカでは尋常ならざるプロモーションをしていて売れまくったんだそうですよ。

iTunesにビートルズが載ることにより、これまでアルバムを買うまでもないと思っていた若い世代の人が楽曲単位で買えるため手を出しやすくなったり、かつてビートルズをレコードで聴いていた世代が、懐かしくて購入するということはありえそうです。

 

そして三点目、これが今回のメインテーマなのですが、音楽の世界は完全にCDからネット配信へシフした象徴的な出来事だ、ということ。

ビートルズは偉大なバンドです。そして商業的にもとても成功したバンドです。だからこそ既得利益を守るためにも新しいものにはすぐには飛びつかず、常に慎重な立場をとっているように見えます。

ビートルズのアルバムがレコードからCDへと替わるのは結構遅くて1987年のことです。1987年というと、マイケル・ジャクソンが”BAD”をリリースした年です。このときになってようやくビートルズはCD化されたのです。CDのデビューが1982年ですから遅れること5年ということになります。

アップルの音楽ネット配信サービス、iTunes Music Storeのリリースが2003年ですので、今回は7年間様子見したということになります。

今や国内外ほとんどのアルバムがiTunesなどのネット配信をされてます。若い世代にとって音楽を入手するということはCDやましてやレコードで買う、ということではなくネットからダウンロードするのが当たり前になっています。

かつては発信基地でもあったレコードショップ、HMV渋谷が今年の夏に閉店したというのもCDからネット配信への時代の流れを感じましたが、今回のビートルズのiTunes配信は「とうとう完全に音楽はネット配信される時代にきた」という最後通告のように見えるのです。その象徴的な出来事、これが「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。 」という理由だと解釈してます。

 

さて、前置きがとっても長くなりましたが、我々のeラーニング業界。

その中でもICTや学校教育の領域において、今年は『電子書籍」や『デジタル教科書」が表舞台に立って注目を集めた一年でした。
元はAmazonのKindleに端を発したとはいえ、この強烈な種を蒔いたものが同じくAppleのiPadだというのもなんとも因果を感じますが、世界は書籍の電子化に向かいつつあります。

従来は手書きで写し取るしかなかった書籍が、グーテンベルグの活版印刷の誕生で簡単に大量生産できるようになり、知があまねく広まっていったルネッサンス期。
(このあたりはマクルーハンのもはや古典『グーテンベルグの銀河系』を参照ください)

音楽は本日2010年11月17日をもって、ほぼ完全にシフトしたといえます。

そして、書籍の世界でも、Kindleに始まり、iPadが火をつけた今日、メディアの大きな転換期を迎えています。電子化です。

 

我々の手がけているeラーニングもこの電子化の最たるものです。従来は紙や教室で行っていた知の伝達を、電子化してあまねく広めていこう、効率を向上させよう、機会がなかった人に広めていこう、という活動です。

今まではどちらかというと「色物」として扱われてきた感のある電子書籍やeラーニングも、やがて、むしろ電子化された世界がデフォルトだ、という時代になるかもしれません。

今、チャレンジしているStudyPadもその一環です。いわゆる文科省の指定教科書が電子化されるのは、まだかかるでしょう。ビートルズがiTunesにやってくるまで7年かかりました。指定教科書が電子化されるのも、それと同じぐらいの期間はかかるかもしれません。教科書はビートルズと同じく最後の大物になることでしょう。

しかし、我々はチャレンジします。先陣を切って、このメディアのシフトを推し進めていこうと思ってます。先陣がいなければ世の中は変わりませんし、なによりそこで実現される世界はなかなかすばらしい世界だと信じているからです。

 

ヤァ!ヤァ!ヤァ!とビートルズの4人がやってくる前に、先陣を切って教育でもシフトを進めていきましょう。是非賛同される方、共にやってやろうじゃないか、という方はお声がけください。

 

ちなみに、私、ビートルズは結構好きで、アルバムはすべてCDで持ってます。というわけで今回、iTunesでビートルズが取り扱い開始になったことは、個人的にはすごく嬉しいし、なんだかワクワクするものの、双方のアップルにとっては一円の金にもならない客になりそうです。

昨晩は深夜一人でギターを取り出してHey JudeとLet it beとYesterdayを弾いてました。そういう記念日でした。