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2017年ブログ閲覧数Best10発表!

本日2017年12月27日は弊社の年内最終営業日、ただいま大掃除の真っ最中です。自分の机を片付け、共有スペースを片付けていますが、この一年で溜まった紙ゴミは(書籍ではないものの)汗牛充棟っぷりですし、不要PCやサーバの廃棄も多く、あー勿体無いとか思ったりもします(古いからスペック的に使い物にならないんですけど)。

そんな中、弊社の古い記念品や当時の品々が発掘され「懐かしい!」としみじみしておりましたが、それを私の机の上に集めてみました。

題して、デジタル・ナレッジ歴史博物館(仮説)

DK歴史博物館(仮設)

DK歴史博物館(仮設)

最も古いのは私の名刺(テレコム学習ネットワーク有限会社)でして、豊島区雑司が谷の時代のものです。その前、青山時代の品は、今の所見つかっておりませんが・・・

さてそんな年の瀬ですが、今年も昨年一昨年に引き続き、ブログの閲覧数Best10を発表いたします。

2017年1月1日から2017年12月26日までの期間でGoogle Analyticsでページビューを集計したものです。

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【お知らせ】年末年始のお問合せ窓口のお休みについて

今日は12月22日、冬至です。週末?週明けにはクリスマス、それが終わると大晦日、お正月とイベントが続きます。

弊社も冬期休暇をいただく予定でして、弊社ならびに弊社サポートセンタも冬期休業をいただきmす。以下、弊社サポートセンタからの年末年始のお問い合わせ窓口の休業の案内です。

 


 

平素より弊社システムをご利用いただきありがとうございます。
デジタル・ナレッジ サポートセンタでございます。

におけるサポート業務についてご案内いたします。

誠に勝手ながら、201712月28日(木)~20181月4日(木)までの間、
弊社サポートセンタの受付はお休みとさせていただきます。

※電話サポートは201712月27日(水) 16:00までの受付と
させていただきます。

メールでのお問い合わせは随時受け付けておりますが、
201712月27日(水)16:00以降にいただいたお問い合わせの回答は、
20181月5日(金)以降順次対応させていただきます。

なお、サーバ保守・監視に関しては通常通りの運用を行なっておりますので
ご安心ください。

お客さまにはご不便をおかけいたしますが、何とぞご了承くださいますよう、
よろしくお願い申し上げます。


 

ではみなさま、どうぞよい年をお迎えください。

地域創生☆政策アイデアコンテスト2017に協賛企業として参加しました

地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供している地域経済分析システムRESASというのがあります。地域ごとの人口構成や推移を未来予測含めて確認できたり、産業の分析や人の流入などの各種データが提供され、地域の分析に役立てることができます。国の事業につき、もちろん無料で提供されています。

弊社はこのRESASの使い方を学ぶeラーニングシステムRESASオンライン講座を提供しているのですが、それがご縁で、先日行われた『地域創生☆政策アイデアコンテスト2017』の協賛企業としてコンテストを支援させていただいております。

先日12月16日に東京大学・伊藤謝恩ホールて゛行われた最終審査会&表彰式に参加して来ました。

全部で900を超えるエントリーの中から、高校生・中学生以下の部5組、大学生以上一般の部5組の計10組がファイナリストとして選ばれ、当日プレゼンをしていただき、審査員による審査でそれぞれの部で地方創生担当大臣賞1点と優秀賞1点が選ばれました。さらに協賛企業賞があり、デジタル・ナレッジ賞も設定されました。

デジタル・ナレッジ賞は:

「観光で吉野町の付加価値額を生み出す」
所属/チーム名等: 観光ビジネス研究会(若島浩文)

?こちらのチームを表彰させていただきました。吉野町の観光における問題点をデータから分析し、また、類似する長瀞町との比較で効果的と思われるポイントを導き出し、吉野町の魅力を引き出すための施策を検討なさっていました。きっちりとデータから展開なさっている様子や、それを統括的にまとめ上げる解決策(プロデューサの創設)が良かったです。

大臣賞、優秀賞、協賛企業賞の一覧はこちらです。

発表はどれも唸らされ感心したのですが、中でも高校生・中学生以下の部で大臣賞を受賞した福島大学附属小学校の「ふくしまにぎわい大作戦(地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること)」が特に印象深かったです。

この発表は小学5年生の2人の児童によるプロジェクトなのですが、昨年のアイデアコンテストで受賞された福島の発表に触発され、自分も何かできることがあるのでは?と、廃れゆく福島の商店街をなんとか活性化しようという思いに端を発し、RESASを使ってデータ分析をして状況を客観的に把握し、その中でできることを探って、様々なアイディア、お年寄りとの降雨流現実的なものから自動運転車の社会実験場の提案などちょっと先のテクノロジも駆使して展開する様子は、まず内容がしっかりしていて圧巻でした。

それに何と言ってもその情熱やひたむきさに心を打たれました。福島の商店街をなんとかしなきゃ! と、人ごとではなく我がこととして捉え、純粋に、まっすぐに活動する様子が実に良かったです。この活動をまず始めた人がいて、お友達が興味を持って参加してくれ、活動の輪が広まったというのもいいですね。

さらにプレゼンテーションもとても上手でした。大勢の観客を前にステージの上で物怖じせず、しっかりはっきりと話していただけではなく、観客や審査員をも巻き込む工夫も入れており、例えば時間内で説明できない活性化のアイディアは、「アイディアがあるので、もしお聞きになりたい場合は、質問してください」と誘導してみたり(小学生にこう言われたら、審査員は質問せざるを得ない)、話したいことを話すのではなく、プレゼンを受ける側の印象まで考慮した内容で、大人顔負け、いや、それ以上のプレゼンでした。

うちの子供より1つ上の子たちでしたが、その思いの強さやプレゼン能力の高さに舌を巻きました。東京の子、少なくともうちの子とは違う高いレベルで問題意識を持ち、それぞれの社会との接し方をしていて、我がこととして課題解決に取り組む姿勢は、本当に素晴らしいなと思った次第です。

 

大学生以上の部で大臣賞を取られた香川大学のチームの「小豆島×迷路民泊×空き家~空き家が島の宝に!?迷路民泊を起点とした観光振興で小豆島がもっと元気に!!~」も、大学生の若いチームが小豆島の活性化を我がこととして捉え、なんとかしようとデータを分析し、その上で、ネガティブ要素をプラスに変える「斜め上」の発想=アウフヘーベンした結果、不便な場所を、あえて「迷路民泊」というコンセプトで宝に変えるという発想の転換でまとめ上げました。一歩先だけを見るのではなく、離れた場所から鳥瞰したり、データを分析して弱みを顕在化した上で強みにつながる要素を考えたりというクールな部分と、我がこととしてなんとかしなきゃという思いが相まって達したモデルだと思います。

そこに生きる若い人が、RESASのデータの力も借りながら、地元の将来をプラスに変えよう活動する様は、素晴らしいなと思った次第です。

これは学生だけでなく、社会人や地方職員の方も同様で、岡山県備前市の市の職員の方々が発表した「「ついで」の+3Hから「つい・・・」での+10H(住)プロジェクト」は優秀賞を受賞されましたが、このままだと人口減少で備前市が消滅してしまうという危機感を発端に、備前市に住んでもらうために何が問題なのかをデータから分析し、施策を練っていました。実現すればきっといい街づくりになることでしょう。

 

私は学習履歴データを分析したり施策を検討することがよくありますが、客観的なデータへの眼差し、そのデータを積み上げた先にある背景のようなものをあぶり出し、その背景を視野に入れた上で効果的な可視化を行ったり、施策を練るというのがデータサイエンティストの仕事のように思います。データを分析する専門性だけでなく、業務の内容を熟知した上で導き出される結論に意味があります。

このRESASを活用すると、前段のデータ分析に関しては専門的な知識は必要なく、どなたでも簡単にデータ分析を行うことができます。今回の地方創生アイデアコンテストで垣間見れたように、データ分析そのものに重点があるというより、「我がこと」として捉え、考え抜いて、調べつくし、結論を導き出す行動にこそ意味があります。ただそれを支えるビッグデータには大きな意味がある、データにはその力があると再認識もした次第です。

 

今回発表された10のアイデアが形になり実現されることを願います。

 

■関連情報:

22期最終日、23期スタート

2017年11月30日・・・ 今日は弊社デジタル・ナレッジの22期の最終日です。

この22期も多くの方にご支援いただき、おかげさまで無事に期末を迎えることができそうです。日頃のご愛顧、ご指導ご鞭撻に感謝いたします。

22期はAIトレーニング『トレパ』VRコンテンツ制作サービス海外市場への展開など、新たな取り組みも行うことができました。常日頃”Try Something New”と言い続けていることを多くのスタッフが受け止め、このような新たなチャレンジをして結果に結びついたことは嬉しい限りです。

23期も「育つ喜びを、すべての人へ」のスローガンを胸に、皆様のより良い学びの環境づくりのための礎になれるよう、日々精進いたします。

22期、ありがとうございました。23期も引き続きご期待ください。

 

■関連情報

AIイベント報告:「英語4技能」時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~

街を歩くと、もう一か月後に迫ったクリスマスの装いとなり、ワクワクした気持ちになってきますね。

イルミネーションを見ながらナイトウォーキングするのが趣味の岡田健志です。時々、夜中に表参道や代官山あたりを歩いています。

現在、デジタル・ナレッジでAIツール「トレパ」の開発などの業務に携わっています。新しい技術を使って、どのように教育が変わっていくのか・・・そんなことを考えて実行するのが何よりワクワクしますね!これからも、時々ブログを更新しますので、よろしくお願いいたします。

さて、前回のブログから約一カ月が過ぎました。その間に、弊社では様々なイベントや展示を行いました。その中でも、実施側ながら企画・運営にワクワクしたのが、11月9日に秋葉原UDXで行いました『「英語4技能」時代の教育~教育現場を支えるAIの可能性~』です。

本日は、この11月9日のイベントについて簡単に報告します。
会場のキャパシティから、定員は150名でしたが資料のみの請求も含めると200名をこえる方々から申込みがありました。「英語4技能」「AI(人工知能)」というテーマについての関心の高さが伺えます。

基調講演は、2名の先生にお願いをいたしました。
英語教育の権威である慶応大学の田中茂範教授。そして、ゲームAI設計者の三宅陽一郎氏です。

このイベントの趣旨を説明するのに、イベントの告知内容として三宅先生が弊社サイトに寄稿していただいた文章が適していると思いますので、引用することから始めます。

人工知能の最大の特徴は、人がコンピューターに寄り添うのではなく、コンピューターが人工知能を通して人に寄り添うところにあります。
これは教育においては、それぞれの人間に合った教育を、人工知能を通して実現する可能性を持つことに他なりません。しかし、人工知能が人間をきちんと理解するようになるまでには、更なる研究が必要です。また人間自身にも、人工知能とは何かを知る教育が必要です。これからお互いが歩み寄ることで、人工知能と人間が教育を変えて行く時代が、ゆっくりと、しかし確実に到来することになるでしょう。
そこには、また、人工知能と人間のコミュニケーションのあり方、対話のあり方が問われることになります。「人工知能は適用範囲が限られれば限られるほど優秀になる」という性質があり、それぞれの学習項目に対する多様なアプローチが考えられます。そこで今回は、人工知能が未来に描く教育の未来像を描いてみたいと思います。

この文章をいただいた時に、率直に「深いなあ~」と感嘆しました。

細かく論じる紙幅はありませんので、簡略化すると、注目すべき論点は3つだと思います。

  • (A)それぞれの人間に合った教育をAIを通じて実現
  • (B)AIが人間を理解する研究が必要
  • (C)人間もAIとは何かを知る教育が必要ということです。

田中先生の基調講演では、上記の(A)の部分について、図らずも語っていただきました。
田中先生の論点としては、以下のようなものがありました。

  • このグローバルな時代に「英語のネイティブ」ということはナンセンス。

イギリス・アメリカの話者も世界的規模で見れば、英語を話す人の一部でしかない。

  • 英語学習では、学習を自分事にできるかどうかが鍵。「今、ここ、自分」がキーワード。
  • デジタルでの学習は学習ログを取れるという、従来にはなかった価値がある。

などの事柄でした。

英語学習の基準が「どこか遠くの外国」にあるのではなく、自分事としての英語学習、つまり「My English」の提唱でした。伝えたいことがある、理解したいことがある・・・そこには常に「自分」がいます。確かに、「いつか使うだろう」「誰かがいずれ評価するだろう」というような動機では英語学習は進みません。これは、教育界の大きな流れである「Personalized Learning」をICTの技術を使って実現することと大きく重なります。

これからの時代、画一的な指導ではなく、受講生が主体的に「自分事」の学習ができるような支援をしていくことが重要であり、改めてデジタル・ナレッジが邁進すべき方向性を示していただいたように思います。

次に登壇されたのが、三宅先生です。人工知能研究および実装の最先端におられる視点から、AIは適切にセグメント化することで最大限の効果を発揮することを示していただきました。

どうしても、AIについての話題になると、「シンギュラリティ」や「汎用人工知能」の話題になりがちです。しかし、実際にAIを実装する視点からすると、「どのようなところで、どのような機能を実装するか」という設計思想こそが重要になります。まだまだAIは一つずつのパーツにすぎません。それをいかに組み合わせていくかが、ポイントになります。

そのような状況を端的に示したのが、冒頭に引用した文章です。

ターミネーターのように人類を脅かすような存在ではなく、ドラえもんのように人間に寄り添うようなAIを、人間がデザインしていくことを考えたいですね。お二人の先生にお話しいただいた後、弊社から吉田と岡田による話が続きました。
吉田からは、デジタル・ナレッジが進めている最新テクノロジの話を。

今回のイベントの聴講者の方々の関心は「英語教育」や「AI」ということでしたが、意外にもLMS(Learning Management System)などのeラーニングの本筋の方にも関心を持っていただけたということが印象的でした。当然なのですが、AIなどの最新技術を活かすためには、基礎的なeラーニングのシステムのノウハウが必要です。AIやVRなど、どうしても最先端の技術が目立ちますが、それを活用するノウハウ・技術の蓄積があってこそ、実地の教育に寄与することができると思います。

岡田からは、先生のための「英語4技能」対応授業実現 AIツール「トレパ」の紹介をしました。

「トレパ」の詳細については、前回のブログで紹介していますので詳細は割愛します。
新しいツールが生まれると、教育者・指導者はそれを活用することが求められます。これまでの教育の歴史もそうでした。
口承での伝承の教育と、鉛筆などが出来た後での文章による教育、映像メディアを使った教育・・・実は教育もそのツールによって様変わりし、教師と言われる方はその度ごとにそれぞれスキルアップされてきました。

先生のための「英語4技能」対応授業実現 AIツール「トレパ」その意味で、三宅先生が書かれているように、AIをどのように活用して教育に活かすか、AIを活用するのに適した教材の作成ノウハウ、などが今後は議論されていくでしょう。

それは、人間側がAIを理解していくことに他なりません。すべてをAIに任せるというのではなく、AIを人間が使いこなすことが求められていると思います。

デジタル・ナレッジとして、AIという技術を使いたいというのが目的ではなく、「アウトプット型トレーニングの機会を増やしたい」という社会的課題への「一つの解」として、AIの可能性を皆さんと今後も考えていくイベントを開催します。楽しみにお待ちください。

最後に。

今回、多くの方に「トレパ」のデモを体験いただきました。至る所で英文を発音する方々。とても活気がありました。
思えば、私たちが中高生の頃、英語の授業でこんなに個々の生徒がスピーキングのトレーニングをしていただろうか・・・と思い返しました。皆さんがトレパに向かって口々に英文を発話されているのを見て、この風景が全国の教室に広がることはそう遠くのことではないな、と少しホッコリしました。